インターロッキンググリップとは?メリットとデメリットも紹介!

アドレス-グリップ
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まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。

あなたがこの記事にたどり着いたということは、インターロッキンググリップについて関心がおありということでしょう。

インターロッキンググリップは、主流と言われる「オーバーラッピンググリップ」に比べて多数派とは言えません。
がしかし、現在でも一定数の愛用者がいるのも事実です。

そこで今回は、インターロッキンググリップについてメリットとデメリットを3つずつ考察してみました。
あくまで私の主観でのお話になりますが、それほど「すっとんきょう」なことは言っていないと思います^^

これからインターロッキンググリップに挑戦してみたい人、インターロッキンググリップの特徴をあらためて再確認してみたい人は、ぜひお立ち寄りくださいませ!

インターロッキンググリップとは

まずは、おさらいからいってみましょう!
インターロッキンググリップとは、どんなグリップなのか?

インターロッキンググリップ

ひとことで言えば、上の写真のように左手の人差し指と右手の小指をからめたグリップのことです。

インターロッキンググリップを採用している代表的なゴルファーと言えば、やはり「ジャックニクラウス」と「タイガーウッズ」の2人でしょう。
ともにレジェンド中のレジェンドですね!

その他に、インターロッキンググリップは女性ゴルファーやジュニアゴルファーなど、非力なゴルファーに合っているとも言われてきました。
現在でも女子ツアーの中には、インターロッキンググリップを採用している選手は少なくありません。

「なに!?ニクラウスやタイガーがやっているグリップだと?じゃあ俺も取り入れるしかないじゃん!」
と思ってしまったあなた、ちょっと待ってください。

果たしてレジェンド達がやっていることが、そのままあなたにも最適な選択となるのでしょうか??

次からは、インターロッキンググリップのメリットとデメリットを洗い出しながら、その特徴にせまってみたいと思います。

インターロッキンググリップのメリット

まずはインターロッキンググリップのメリットから挙げてみましょう。

両手の一体感が生まれる

一番の特徴はこれですね。
左右の手の指をからめることにより、両手の一体感が向上します。

両手の一体感が生まれることにより、左右のパワーバランスが均等になりやすいということがあります。

「どうしても右手が悪さしてしまう」
「左手の軌道にバラつきが出てしまう」

といったような左右どちらかに強く出ている個性を、インターロッキンググリップは良い意味で抑えてくれることもあります。

その影響なのか、ロボットのように感情を極力入れないで打ちたい人にあっているかもしれません。
両腕の三角形をキープしながらテイクバックして、顎の下で左右の肩を入れ替える「ショルダーターン」だけで打っていく。

これはあくまで一例ですが、このようにメカニカルなスイングで振りたい人に合っているかもしれません。

 

両手の一体感がもたらすもう一つのメリットとして、左右の手の平の向きがズレにくいということがあります。

左右で独立したオーバーラッピングよりも、ガッチリと左右が噛み合ったインターロッキンググリップのほうが、スイング中の手の平の向きが僅かならが安定しやすくなります。

これによりフェースの向きを管理しやすくなるのです。

アドレスで作った右手の平とフェースの向きの関係を覚えておけば、インパクトで右手の平をアドレスの向きに戻せばフェースもスクエアに戻ってくるという具合です。

特にインターロッキンググリップは、手の平がグリップに密着したパームグリップに握りやすいです。
このことも、「手の平の向きでフェースの向きをコントロールする」ことに一役買っているかもしれませんね。

全ての指で握れる感覚がある

インターロッキンググリップはパームグリップに握りやすい特性も含めて、10本全ての指でガッチリ握れる感覚があります。
これがおそらく、指に力の入らない女性やジュニアに向いていると言われる所以ではないでしょうか?

特に右手。
私はオーバーラッピンググリップを採用しているのですが、「右手はほとんど中指と薬指の2本を下から引っかけているだけ」になります。

それに対して、久々にインターロッキンググリップで握ってみると、右手は5本の指と手の平といった全てのパーツで握っている感覚になるのです。

「左右の手でがっしりと握りたい」
という人にはマッチしたグリップと言えそうです。

グリップの形をキープしやすい

もうひとつ、インターロッキンググリップの特徴として、アドレス時のグリップの形をキープしやすいということも感じています。

オーバーラッピンググリップと比べてなのですが、スイング中にコックやヒンジといった手首の角度が変化する動きがしにくい印象があるのです。

なので手元が暴れてしまい出玉が散らかってしまう方には、インターロッキンググリップを一度試してみるのも良いかもしれません。

また、「アプローチだけはインターロッキンググリップを採用している」という方も少なくありません。
これは先ほどの「フェースの向きを管理しやすい」という長所に加えて、「手首が暴れにくい」というという要素が、アプローチの安定性につながると思えば納得の話ですね。

インターロッキンググリップのデメリット

さて、一通りメリットをお話したところで、ここからはインターロッキンググリップのデメリットについていくつか挙げてみましょう。

飛距離が落ちることがある

あくまで主観ですが、インターロッキンググリップは力の入りにくいクリップという印象があります。

周囲の人を見ても、オーバーラッピンググリップの人がインターロッキンググリップにチェンジすると、飛距離を大きく落としてしまうことも少なくありません。

その理由はいくつかあると思うのですが、私の中では大きく3つの要素が関係していると思っています。
下の記事で詳しくお話しているので、ご興味のある方はぜひご一読くださいませ!

指が痛くなる

個人的には一番コレが嫌ですね(笑)
そう、指が痛くなるんです…(泣)

特に右手小指が。。。

もう、第二関節とかゴリゴリいっちゃってクラブを振るどころの話ではない。
「指が痛くて振れないから」というのも、飛距離が落ちる4つ目の原因に入るかもしれませんね(笑)

若い頃からずーっとインターロッキンググリップでやってきた人って、右手の小指が曲がっちゃってるんじゃないでしょうか?
そのくらい指への負担が大きいと思うんです。

という訳で、私には一番のデメリットがこちらです。

コントロールショットでフリップしやすい

最後にちょっとマニアックなデメリットをご紹介。
それは、コントロールショットでヘッドが走ってしまうという特徴。

アゲインストの状況で、アイアンで低く抑えた球を打ちたいとしましょう。

インパクトでハンドファーストをキープしながら、両脇が体から離れないようにしっかりと締める。
その上体の姿勢をキープしながらボディーターンで振っていき、時計でいう4時くらいでフォローを止めようとする。

その時にヘッドが止まってくれないんです!
手首が負けて、ヘッドがフリップするようにフォロー側へ走ってしまうんです。

これはマジで困ります…。
シャフトが逆しなりするようにヘッドが走ると、当然フェースは上を向きます。
これにより、スピン量が増えてホップするように球は高く上がってしまうのです。
アゲインストなのに…。

さらにインパクトゾーンでの急激なロフト角の増加は、左へボールが巻いてしまう原因にもなります。
球は高く上がったうえに、左へブリブリッと曲がっていく球になってしまうんです。
アゲインストなのに…。

タイガーみたいな強靭な腕っぷしがあれば強烈なノックダウンショットが可能でしょうが、ただのオッサンゴルファーに到底真似のできる代物ではございません(泣)

まとめ

今回は「インターロッキンググリップとは?」、そしてそのメリットとデメリットを私なりの見解でお話させていただきました。

昔から言われてきた「インターロッキングはしっかり握れて力が入りやすい」というのは、ちょっと懐疑的です。
なぜなら「ジャックニクラウス」や「タイガーウッズ」がよりパワーを求めたとは思えないからです。

それよりも、「あり余るパワーをどう抑えてコントロールするか?」を考えたあげく、インターロッキンググリップに行き着いたのではないでしょうか?
とはいえ、偉人の考えを我々なんかが知る由もないですね(苦笑)

それはともかく、今回の記事がインターロッキンググリップを考えている方の参考になれば幸いです!