まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。
いや〜、最近の練習場は本当にハイテクになりましたな!
トップトレーサーにトラックマン、画面の数字がいちいち正直すぎて、こっちのメンタルだけが先に削れていく今日この頃です。
若い子たちがスマホ片手に「データが〜」なんて言ってる横で、私はと言えば老眼鏡を探してキョロキョロ……いや、探す前に首が疲れてしまいましたよ。
さて、今日のお題は「ゴルフの練習場でボールが飛ばない」という、全ゴルファー共通の悩みについてです。
皆さんも経験ありませんか?
「昨日まではドライバーで230ヤード飛んでたのに、今日は200ヤードもいかない……。もしかして、一気に年を取ったのか?」なんて、打席で青ざめたことが。
実はそれ、あなたの腕が落ちたわけじゃなくて、単純にボールのせいだったりするんです。
練習場のボール、いわゆる「レンジボール」は、コースボールとはまったく別物と言っていいくらい構造が違います。
今回は、そんな「飛ばないボール」のカラクリから、飛距離が落ちた時に絶対にやってはいけないこと、そして賢い練習法まで、私の30年のゴルフ人生と最新データを詰め込んでガッツリ解説していきます。
この記事を読めば、明日からの練習で「飛ばない!」と落ち込むことはなくなるし、何より「自分のスイングは間違ってなかったんだ!」と自信を持ってコースに出られるようになりますよ。
ぜひ最後までお付き合いくださいな!
- レンジボールは構造的に飛ばない仕様
- ドライバーは約1割飛距離が落ちる
- 飛ばない原因を知りフォームを守る
- 実際の飛距離との差を計算で補正
練習場のゴルフボールが飛ばない物理的な理由

「なんで練習場だとこんなに飛ばないんだろう……」と首をかしげているあなた。安心してください、それは物理現象です。
ここでは、なぜレンジボールがコースボールのようにスカッと飛ばないのか、その構造的な秘密を紐解いていきます。これを知れば、無駄に力を入れて腰を痛めることも減りますよ!
レンジボールはどのくらい飛ばない?
結論から言うと、練習場のボールは皆さんが思っている以上に飛びません。これは「飛ばないように作られている」と言ったほうが正確ですな。
一般的に、練習場で使われるボール(レンジボール)は、耐久性を最優先して作られています。
何千回、何万回と打たれるわけですから、コースボールみたいに柔らかくて反発性能が高い素材を使っていたら、あっという間にボロボロになって経営が成り立ちません。
具体的には、多くのレンジボールは「ゴムの塊」のような単一構造(ワンピース)か、少しマシなツーピース構造で作られています。これらはコースボールに比べて反発力が低く、初速が出にくいんです。

GDO(ゴルフダイジェスト・オンライン)が実施した検証実験によると、同じヘッドスピードで打っても、ワンピースのレンジボールはコースボール(タイトリスト プロ V1x)に比べて、ボール初速が約4m/sも低かったというデータがあります。
練習場のレンジボールはコースボールと何が違う? 曲がり幅の“差”を徹底調査|GDO
初速が4m/s違うとなると、単純計算で飛距離にして約15〜20ヤードは変わってくる計算になります。「今日はおかしいな」と思うのも無理はありません。
自分の感覚が狂ったんじゃなくて、物理的に「初速が出ない物体」を打っているわけですから、飛ばなくて当たり前なんです。
たいしょーのワンポイント
飛ばないのはボールの仕様です。「今日は調子が悪い」と自分を責める前に、ボールの状態(ディンプルが潰れていないか、ツルツルじゃないか)を確認しましょう。
コースボールとの飛距離差
では具体的に、コースボールと比べてどれくらい飛距離に差が出るのか。これが分かっていないと、コースに出た時に「え、飛びすぎた!」なんてことになりかねませんからな。
先ほどのGDOの実験データを見ると、衝撃の事実が分かります。
ドライバーでの比較ですが、コースボールの総距離が245.1ヤードだったのに対し、ワンピースのレンジボールは224.4ヤード。
その差、実に約20.7ヤード!
20ヤードといえば、番手で2つ分くらい違います。7番アイアンで打ってるつもりで9番の飛距離しか出ていないようなものです。
しかもこれ、キャリー(ボールが着地するまでの距離)だけでも18.9ヤードの差が出ています。
つまり、池越えやバンカー越えの練習をしている時に「ギリギリ届かない!」となっても、コースボールなら余裕で越えている可能性が高い、ということです。
ツーピースのレンジボールならもう少しマシで、差は約16ヤード程度に縮まりますが、それでも1番手以上の差は確実にあります。
この「差」を理解せずに、練習場で「もっと飛ばさなきゃ!」と力んでしまうのが、私たちアマチュアゴルファーが陥る一番の罠なんですよ。
ちなみに、この飛距離差はヘッドスピードが速い人ほど大きくなる傾向があります。
思い切り振れば振るほど、レンジボールの性能限界にぶつかって、余計に飛ばない……なんて皮肉な現象も起こります。
レンジボール飛距離計算の目安
「じゃあ、練習場ではどうやって距離感を合わせたらいいんだ!」とツッコミたくなるでしょう。ここでは、私が実践している簡単な換算の目安を伝授します。
基本的には、練習場の表示や着弾地点に対して「プラス10%」を目安に考えるのが一番シンプルで実用的です。

例えば、練習場の「150ヤード」の看板の手前に落ちたとしても、実戦では165ヤードくらい飛んでいる可能性があります。
もう少し細かく言うなら、以下のような感じです。
- ドライバー・FW: 表示距離 + 15〜20ヤード
- アイアン・UT: 表示距離 + 10〜15ヤード
- ウェッジ: 表示距離 + 5ヤード程度(ただし高さが出にくい)
特に注意したいのがウェッジです。
レンジボールはスピンがかかりにくく、打ち出しが低くなる傾向があります。
コースボールなら「スピンでキュッ」と止まるような球も、レンジボールだと「だらっと」前に転がってしまう。
GDOの調査記事でも、57度のウェッジで打った際、最高到達点がコースボールより約5ヤードも低くなったというデータがあります。
アプローチ練習では「距離」よりも「落とし場所」と「リズム」を重視するのが吉ですな。

| クラブ | 練習場での飛距離 | コースでの想定飛距離 | 補正の考え方 |
|---|---|---|---|
| ドライバー | 200yd | 220yd | 約1割増しで考える |
| 7番アイアン | 140yd | 150〜155yd | 1番手上の飛びを想定 |
| PW | 100yd | 105〜110yd | 高さの違いに注意 |
この表を頭の片隅に入れておくだけで、「飛ばない!」というストレスから解放されます。
スマホにメモして、練習場で見返してくださいね。
スリクソンのレンジボールの種類
日本の練習場で一番よく見かけるのが、ダンロップ(スリクソン)のレンジボールです。「SRIXON」って書いてあると、なんとなく良いボールに見えますが、実はこれにも種類があるんです。
大きく分けると2種類。
一つ目は「スタンダードSF」というタイプ。
これが一番多いんですが、いわゆる「ワンピース構造」の耐久性特化型です。メーカー品番でいうと「STKRGSTDSFWH」。標準耐用指数が1000以上と、とにかく頑丈!
その分、打感は硬くて重く、飛距離性能は一番低いです。レンジボールの打ち比べ解説などでも、そのタフさがうかがえます。
二つ目は「DDHソフト420」みたいなツーピースタイプ。
メーカー品番「STKRGSOFT420WH」。こちらはコアとカバーの二層構造になっているので、ワンピースよりは打感が柔らかく、コースボールに近い飛びをしてくれます。それでもコースボールよりは飛びませんが、まだマシです。
自分が通っている練習場がどちらを使っているか知る方法は簡単。ボールを拾い上げて(打席の外に出たらダメですよ)、爪で押してみたり、打音を聞いてみたりすることです。
「カチーン!」と甲高い音がして手にジーンと響くならワンピースの可能性大。「パシッ」と少しつぶれる感触があるならツーピースかもしれません。
ボールの新旧も大事
種類も大事ですが、そのボールが「新しいか古いか」も重要です。ディンプル(表面の凸凹)がすり減ってツルツルになったボールは、空力が効かずにドロップ(急降下)します。きれいなボールを選んで打つのも、練習の質を上げるコツです。
レンジボールはスライスしやすい?
「練習場だとスライスばかり出るのに、コースに行くと意外と真っ直ぐ飛ぶ」……なんて経験、ありませんか?
これもレンジボールの特性が絡んでいます。
実はこれ、ちょっと複雑な話なんです。
データ上では、レンジボール(特にワンピース)はサイドスピン量そのものはコースボールと大きく変わらない、あるいは逆にスピンがかかりにくい(=曲がりにくい)という結果も出ています。
GDOの検証でも、ワンピースボールの中心左右ブレは大きかったものの、サイドスピン量自体はコースボールと同等レベルでした。
「じゃあ、なんで曲がるの?」と思いますよね。
原因の一つは「初速が遅く、滞空時間が変わる」ことと、「ディンプルの劣化」です。
ボールの初速が遅いと、風の影響を受けやすくなったり、曲がり始めるタイミングが変わったりして、視覚的に「曲がった」と感じやすくなります。
また、使い古されたレンジボールはディンプルの角が丸くなっているので、空気を切り裂く力が弱く、回転軸が傾くとそのままズルッと流れてしまいやすいんです。
逆に、最新のコースボール(プロV1など)は、「曲がりを抑える」設計がものすごく進化しています。だから、性能の低いレンジボールで打つと、ごまかしが効かずにスイングの悪い癖(カット打ちなど)がそのまま弾道に出てしまう……という見方もできます。
カット軌道(アウトサイドイン)の修正は、アウトサイドインの直し方も参考になります。
つまり、「練習場でスライスするのは、ある意味でスイングの真実を映し出している」とも言えるわけです。
道具のせいにしすぎず、「このボロボロのボールでも真っ直ぐ飛ばしてやる!」くらいの気持ちで練習するのが、上達への近道かもしれませんな。
練習場のゴルフボールが飛ばない時の思考と対策

ボールが飛ばない理由が分かったところで、次は「じゃあどう考えればいいのか?」というメンタルと具体的な対策の話です。
ここで考え方を間違えると、無理なスイング改造に走ってゴルフ人生が暗礁に乗り上げる……なんてことになりかねません。ここは一つ、落ち着いていきましょう。
ゴルフ練習場の飛距離表示の仕組み
練習場の看板に書いてある「100ヤード」「150ヤード」の表示。あれ、実は信じすぎると危ないって知ってました?
練習場の表示には、大きく分けて2つのパターンがあります。
- 実測表示(Actual Distance): 打席から看板までの物理的な距離をそのまま表示しているパターン。レーザー距離計で測ればピタリと合います。
- 補正表示(運用表示): 「レンジボールで打った時に、コースボールならこれくらい飛んでいるはず」という計算を含めて表示しているパターン。
厄介なのは、どちらのパターンかがパッと見では分からないことです。
実測表示の練習場で飛ばないレンジボールを打てば、当然看板には届きません。そこで「届かない!」と力むとフォームが崩れます。
逆に、補正表示(看板を少し手前に置いている)の練習場なら、気持ちよく届くかもしれません。でも、それで自信満々でコースに出ると「え、ショートした?」ってことになる。
一番確実なのは、「レーザー距離計」を自分で持っていくことです。
「ブッシュネル」や「ニコン」の距離計で看板までの実測を測れば、その練習場がどちらの表示をしているか一発で分かります。
実測を知った上で、「このボールなら150ヤード看板の手前10ヤードに落ちてもOK」と自分ルールを作る。これが賢いオヤジの練習法です。
距離計のメリットや選び方まで整理したい人は、ゴルフに距離計はいらない?初心者こそ使うべき理由と活用法を伝授!も合わせてどうぞ。
フロントで聞いてみるのもアリ
恥ずかしがらずにフロントのスタッフさんに「ここのヤード表示って実測ですか?」と聞いてみてください。「はい、実測です」と言われたら、届かなくても落ち込む必要なし。「コースボール換算です」と言われたら、届くように打てばOK。単純明快です。
コースボールが打てる練習場の活用
「どうしても本当の飛距離を知りたい!」
「本球の打感で練習したい!」
という欲求があるなら、コースボールを使わせてくれる練習場に行くのが一番の処方箋です。
数は少ないですが、こだわりのある練習場ではコースボールを採用しているところもあります。
ただ、最近はコストの問題で減ってきているのが寂しいところですが……。
例えば、東京都の「東京サマーランドゴルフ練習場」なんかは、以前はコースボール運用でしたが、2025年11月からレンジボールに変更になるという告知が出ていました。時代の流れですなぁ。
その代わり、最近増えているのが「最新計測器」を備えた練習場です。
「ロッテ葛西ゴルフ」のように全打席にトップトレーサーを入れたり、大阪の「阪神ゴルフセンター住之江店」のようにトラックマン・レンジを導入したりする施設が増えています。
これらの機械のすごいところは、「レンジボールで打ったデータを、コースボールの数値に補正(ノーマライズ)して表示してくれる」機能があることです。
トラックマンの公式ブログでも解説されていますが、この機能を使えば、目の前のボールがヘロヘロと落ちても、画面上では「250ヤード!」と気持ちいい数字を出してくれます。
週末くらいはちょっと遠出してでも、こういう設備の整った練習場で「本当の自分の実力」を確認しに行くと、精神衛生上いいと思います。
飛距離不足でやってはいけない練習

練習場でボールが飛ばない時に、絶対にやってはいけないこと。
それは「飛ばそうとして力むこと」と「すくい打ちすること」の2点です。
ボールが飛ばないと、人はどうしても「もっと強く叩かなきゃ!」と本能的に力が入ります。するとどうなるか。
グリップ圧が強くなり、手首が固まり、ヘッドが走らなくなる。
結果、余計に飛ばない。さらに力む……という「飛ばないスパイラル」に陥ります。
もう一つが「ボールが上がらないから上げようとする」動き。
レンジボール(特にワンピース)はスピンがかからず低弾道になりがちです。それを見て「低い!もっと高く!」と右肩を下げて下からあおるように打つ(すくい打ち)。
これをやると、コースではダフリやトップのオンパレードになります。
この“あおり打ち”の改善ドリルは、ゴルフのアッパースイング(あおり打ち)の直し方!3つの矯正ドリルでも詳しく解説しています。
危険信号!
「練習場のネットに届かせたい」という欲求は捨ててください。その欲求があなたのスイングを壊します。低くてもいい、手前に落ちてもいい。自分のリズムとバランスを守ることが最優先です。
自分のスイングを信じる大切さ
結局のところ、練習場で一番大事なのは「自分を信じること」です。
……なんだか急に宗教っぽく聞こえたかもしれませんが、これ、本当に大事なんです。
「ボールが飛ばないのは道具のせい。自分のスイングは悪くない」
この割り切りこそが、練習場での正しいメンタルです。
確認すべきは「飛距離」ではなく、以下の3点に絞りましょう。
- ミート率: 芯で捉えられているか(手に残る感触)
- 方向性: 狙ったターゲットラインに出ているか
- リズム: 常に一定のリズムで振れているか

ボールがどこに落ちようが、この3つが合格点なら、その日の練習は100点満点です。
私はいつも、練習場では「アライメントスティック」を足元に置いて、方向性だけはシビアにチェックしますが、着弾地点は「ああ、あの辺に落ちたな」くらいにしか見ていません。
「飛ばないボール」に振り回されず、自分のスイングという「刀」を研ぐことに集中する。それがコースで結果を出すための極意ですな。
練習場のゴルフボールが飛ばない悩みを解消

長々とお話ししてきましたが、最後にまとめます。
練習場のボールが飛ばない問題、その正体はあなたの劣化ではなく、単なる物理現象と環境の違いでした。
大事なのは事実を知ること。
- レンジボールはコースボールより1〜2割飛ばない。
- ワンピースボールは特に初速が出ない。
- ヤード表示は当てにならないこともある。
この事実を知っているだけで、練習場でのイライラはかなり解消されます。
「なんだ、ボールのせいだったのか!」と笑い飛ばして、淡々と自分のスイングを磨く。そんな余裕のあるオヤジゴルファーこそが、コースで真の強さを発揮するんです。
| 悩み | 原因(事実) | 推奨アクション |
|---|---|---|
| ドライバーが飛ばない | レンジボールは初速が出ない仕様 | 飛距離は見ず、芯に当てることに集中する |
| 球が上がらない | スピン量が不足しがち | 無理に上げようとせず、低い弾道でOKと割り切る |
| スライスする | 初速低下とディンプル劣化 | 曲がり幅よりも「打ち出し方向」を管理する |
さあ、次の練習からは「飛ばないボール」とも上手に付き合って、スマートに上達していきましょう!


