まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。
ドライバーのヘッド体積が460ccクラスになってから久しいです。
その重心距離の長さを克服するために、フェースを開かないスイングが研究されてきました。
そして「シャット」という要素はゴルフにとって欠かせません。
「ゴルフスイングはどこかひとつでいいからシャットな部分を作れ」
と昔から言われてきたほどです。
ただ我々アマチュアゴルファーには、そのさじ加減がむずかしい…。
テレビで「バナナがいい」と言われれば、バナナばっかり食べちゃうみたいな!
そこで今回は、シャットフェースがもたらすデメリットを私なりに3つ挙げてみました。
最後にはシャットフェースの簡単な直し方もご紹介していますので、「シャットフェースを直したい」という方は是非お立ち寄りください!
シャットフェースの4つデメリット
まずは、思いつくかぎりのシャットフェースのデメリットを4つ挙げてみましょう。
球が上がりにくい
最もメジャーなデメリットと言えば、やはり球が上がりにくいということでしょう。
シャットフェースはロフトを立てるような形になるので、当然といえば当然ですね。
なので、元々ヘッドスピードが速くなくボールが上がりにくい方は、シャットフェースを手放しでお勧めすることはできません。
「球を捕まえる」ことが目的であれば、このシャットフェースではなく違う手段を選択しましょう。
あとは、最近流行りの飛ばし系アイアンをお使いであれば、あまりシャットフェースはしないほうが良いでしょう。
飛ばし系アイアンは、ストロングロフト&低スピンといった、まさに「球が上がらないです~」といった症状になりやすいクラブだから。
誤解を恐れずに言えば、シャットフェースはある程度パワーのあるゴルファー向けともいえるのです。
左ヒジが抜けやすい
シャットフェースでのインパクトは、ハンドファースト強くなりやすくなります。
それはなぜか?
フェースが十分閉じているので、これ以上フェースをターンさせたくありません。
左に引っ掛かっちゃいますからね。
そうするとインパクトゾーンの手元は、シャットフェースをキープしたまま押していくような動きになりやすい。
これ自体は全然良い動きなんですが、体の回転がこれに追いつかないと腕が先行し、アウトサイドに抜けて行きやすくなるんです。
そうなると増々ボールが上がりにくくなったり、ボールに体のパワーが乗りきらずに、弱々しい打球になったりすることがあります。
ドローボールのコントロールがむずかしい
シャットフェースはフェードボールとの相性が良いと思っています。
フェースをガッチリ閉じておいて、後は体を全開で最速ターンさせる。
そうすることで最も最大の飛距離を実現し、且つアームローテーションもほぼ不要になることからスイングもシンプルになる。
フェード系はこれでいいんです。
ただドローがちょっと…。
フェースはすでにクローズになっているので、左へ曲げることは簡単です。
でもその曲げ幅のコントロールが個人的には難しい…。
体の回転スピードを調節したり、
フォローでヘッドを抜いていく方向を微妙に変えてみたり。
「練習が足らん!」と言われればそれまでです(汗)
それを棚に上げて言うのもなんですが、私のような古いオヤジゴルファーには「ドローは開いて閉じる」ような打ち方がイメージ出やすかったりするんです、はい。
シャットフェースの直し方
シャットフェース自体は悪い動きではないので、「シャットフェースを直さなきゃ!」というケースは珍しいと思います。
しかしやりすぎで調子を崩してしまっているならば、放っておく訳にはいかないですよね。
なのでここではシャットフェースを直すというより、シャットの度合いを弱めるというニュアンスでの対処法のご紹介になります。
最もシンプルで簡単な方法としては、ハーフウェイバックから右ヒジを支点にして腕を旋回させるというのはどうでしょうか?
K213
シャットが強すぎる例として、もしかしたら下記のように右ヒジが引けて、必要以上に強いシャットになっているかもしれません。
L213
シャットフェースに限らず、バックスイングで右ヒジが体から外れるのは良いことではありません。
バックスイングの体のターンと同調しながら、右ヒジを体の前にキープしたままヒジを旋回させてみましょう。
これで適度なシャット具合に収まるのではないでしょうか?
また別の例として、左手の掌屈が強すぎてトップでフェースが真上を向いているかもしれません。
M213
トップでフェースが真上を向くのが、一概に悪いというわけではありません。
しかし強すぎるシャットでお悩みなら、下の写真のように少し前方を向くくらいの「ややシャット」にしてみてはいかがでしょう?
まとめ
今回は、シャットフェースの3つのデメリットと、その直し方をご紹介してきました。
でもアマチュアゴルファーのほとんどは、フェースの開きに悩んでいると思います。
なのでこの記事は、とても少数派に向けてということになりますね。
それでもこの記事が、その少数派の方のヒントとして届いてくれたら嬉しいです!