まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。
ギューッと深くコイルアップされた美しいトップ、憧れますよね!
全盛期のタイガーウッズしかり、深いトップはアスリートスイングの象徴でした。
しかしあなたが女性ゴルファーやジュニアゴルファーではなく、私と同年代以上のオヤジゴルファーなら、無理はやめておきましょう^^
必要以上の捻転は様々な弊害を生み出すからです。
今回は、バックスイングの捻転しすぎによるデメリットを8つ取り上げてみました。
お時間のある方はぜひお付き合いください!
バックスイングを筋力で上げてしまう
バックスイングを深く入れようとすると、筋力を使ってねじり上げてしまいがち。
「ギリギリギリッ!」と音が聞こえてくるようなコイルアップをしてはいけません。
クラブの重さと遠心力を活かしながら、それと連動させるように各関節を連携させて回転力に変えていきたいところ。
「往路」であるバックスイングで筋力を使って上げると、筋肉が硬直してしまいます。
そうなると「復路」であるダウンスイングの切り返し時(折り返し地点)で、上半身と下半身の大きな捻転差が生まれません。
トップで止まる
MAXのコイルアップを目指して捻転すると、トップの形をキチンと作りがちになります。
それがもたらす弊害として、「トップで動きが止まる」という意識が入りやすくなります。
見た目には止まっていなくても、自分の意識の中で「ここがトップ」という明確なポイントが生まれるのです。
私の理想のトップとしては、上と下が引っ張り合う切り返しの瞬間に自動的に発生して欲しいのです。
右ひじが体の正面から外れる
この症状が一番多いかもしれません。
身体の捻転が最大になった後に、更にクラブを上げようとして右ひじが身体の正面から外れやすくなります。
右ひじが背中側へ引けてしまうという症状ですね。
右ひじが外れると様々なエラーを誘発します。
なので右ひじを外すくらいなら、その直前までが最大の捻転可能なポジションと思ってください。
右手でクラブを起こしてシャフトクロスする
こちらも先ほどと同様の意識によるもの。
限界のトップから更にひと捻り入れようとすると、右手でクラブを高く起こしてしまいます。
右手でクラブを高くしようとすると、まずシャフトはクロスしてしまうでしょう。
特に利き手の右手の親指と人差し指は、人体でも極めて器用な箇所。
良くも悪くも、人の意識を瞬時に動作に反映させてしまう側面があるのです。
だから「ちょっとでも飛ばしたい」なんて思った瞬間に、この二本の指で「クイッ」とクラブを起こしてしまうのです。
左ひざが右に寄る
下半身、特に足がいくらでも回転することができれば、テイクバックなんていくらでも回転できるもの。
しかしこれでは捻転ではなく回転になってしまいますよね。
だからなるべく両膝は正面を向くようにキープしたいのです。
でもトップを深くしようとすればするほど、左ひざは右ひざのほうへ寄っていきがち。
ここはなるべくグッと定位置でこらえたいものです。
右ひざが割れる
これも先ほどの左ひざ同様です。
反対の右ひざもコイルアップすればするほど、外側に回転したがります。
これを「右ひざが割れる」というのですが、極端な右ひざの割れはパワーロスにつながるのです。
ここがアドレスと同じ位置で踏ん張ることが、上半身と下半身の捻転差を大きくするポイントとなります。
身体の開きにつながる
テイクバックで捻転をしすぎると、当然のごとく視界からボールが消えていきます。
アドレスでは両目で見れていたものが、左目だけでみるように顔の向きも回転していくということですね。
ボールという目標物が見えなくなるほど、人間は不安になります。
と同時に、早くダウンスイングに入りたくなり、早く両目でしっかりボールを見ようとしてしまうのです。
すると折角深い捻転差を作ったとしても、逆に上半身が開きやすくなって意味がなくなってしまいます。
さらにはそれが原因で、インパクトでヘッドアップにつながることもあるので注意が必要です。
肩関節をイワす
これは私が若い頃、実際に経験した話です。
深いトップを作るために、タイガーウッズばりに左肩を入れるトレーニングをしていました。
それが原因で左肩甲骨が伸びてしまい、痛みと同時にゴリゴリと音が鳴るようになってしまったのです。
だからこんな昭和的で非効率的な訓練は全くおススメしません。
あくまでトップの深さは、上半身と下半身の切り返しで作るようにしてくださいね!
まとめ
今回は、バックスイングで捻転しすぎることによるデメリットを8つ紹介してきました。
確かに深いトップは飛距離面でも、インサイドからクラブが下ろしやすくなる面でも有利です。
しかしそれにも、ほどがあるってもの。
深い捻転に頼らなくても、これらを向上させる方法は他にもあります。
長期間にわたってゴルフをエンジョイするためにも、無理をしてつまらない怪我なんかしないようにしたいものですね!