まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。
80台でラウンドする人と、70台でラウンドする人の違いって何だと思います?
90を切ってくるだけで相当上手いと思うんですけれど、80を切る人はさらにその上の芸当ができたりするものです。
今回は、私が思う「80台と70台の違い」を考察してみました。
お時間があればお付き合いください!
80台で回るために求められるレベル
まずは80台で回るためには、どんな要素が必要か?
そのレベルをピックアップしてみました。
持ち球が定まっている
80台で回るくらいの上級者になってくると、自分の持ち球が決まっています。
スライス系であろうと、フック系であろうと、何か理由がない限り滅多に逆玉を打つことはありませんん。
この「毎回同じ方向に曲がる」ということが、コースでは大事なんです。
「打ってみないとわからない」では、スコアを作るのが難しくなることは想像に難くないですよね!
グリーン周りから3打以内で上がることができる
80台でラウンドするには、グリーン周辺からどれだけ寄せワンを取れるかが重要になってきます。
中には「ショットメーカータイプ」の人もいますが、私の知る80台プレイヤーは総じてショートゲームが上手い人が多い印象です。
アプローチに自信がついてくると、自然とショットも良くなってきます。
「グリーンを外しても何とかなる」という余裕が、力みのないショットにつながるんでしょうね、きっと。
その相乗効果が、80台のゴルフを支えるひとつの理由だったりするのです。
普通のバンカーなら1発で出すことができる
80台でラウンドする人なら、バンカーが苦手と言っている人はほとんどいません。
普通のバンカーなら、1発で脱出することくらい朝飯前でしょう。
とはいえ、特殊なバンカーとなると話は変わってきます。
・アゴの高いアリソンバンカー
・穴ぽこのようなポットバンカー
・真っ白でサラサラなバンカー
・砂がほとんど入っていない土のようなバンカー
こんな特別なバンカーショットは、それ専用の練習が必要になってくるので例外とします。
OBを連続して打たない
どんな上級者でも、OBを打つことはあります。
しかしそれは1回まで。
同じ場所から2発も3発もOBを打っていては、とてもスコアになりません。
「同じところからOBを続けて出さない」
これも80台で回るゴルファーに共通して言えることのひとつです。
ロングパットは1ピン以内に寄せることができる
80台で回る人は、パットが上手い人が多いです。
それも、派手に難しいパットを沈めるのではなく、無難にまとめてくる印象です。
それがあらわれるのがロングパット。
よっぽどグリーンが難しくない限り、「なにそれ?」みたいな大ポカをすることがありません。
きっちり1ピン以内に寄せてきて、そこから多くても2回では上がってくる印象です。
5番アイアンまでしっかり打つことができる
80台でラウンドするには、クラブに助けられてばかりではいけません。
このレベルのゴルファーは、しっかりしたスイングが出来るというのが前提で、その上でやさしいクラブを選んでいるのです。
指標となるのは「5番アイアン」です。
このクラブがある程度きっちり打てるというのが、しっかりしたスイングの目安と言っていいでしょう。
ティーグラウンドを見返す余裕が持てる
80台でラウンドする人は、技術だけが高いのではありません。
このレベルになってくると、プレー中において心の余裕が出てくるんです。
例えばセカンド地点へ歩いているときに、振り返ってティーグラウンドを見返したりします。
ゴルフ場の設計は奥が深いです。
進行方向からだけではわからない「コースの表情」があるのです。
逆方向に振り返ってみて、はじめて「ここは違う攻め方のほうがいいな」と分かったりするんですよね。
70台で回るために求められるレベル
さてさて、今度は70台で回るために必要な要素です。
もう一段高い景色とは、どんなものでしょう?
1mのパットは80%くらいの確率で入る
地味に、80台のゴルフと一番違うと思うのが「ショートパットの正確性」です。
言い方をかえれば、取りこぼしがほぼ無いんです。
感覚としては1メートルのパットは、少なくとも80%は入れてくる印象です。
自宅のパターマットとは違って、本番のコースでこの数字は結構高いものなんですよね。
グリーン周りからは2回に1回は寄せワンが取れる
80台のレベルでは、グリーン周辺からは3打以内で上がれるというお話をしました。
これが70台になってくると、50%の確率で「寄せワン」を取ってきます。
シングルプレイヤーは、とにかくアプローチが上手いです。
ロブショットやスピンショットなんか使わなくても、いとも簡単に寄せてくるんです。
かと言って、いざとなったら派手な技も出来たりするところがカッコいいんですよね~!
フェアウェイバンカーはウェアウェイと一緒と思える
70台で回るプレイヤーなら、フェアウェイバンカーをハザードと思っている人は少ないです。
ラフに打ち込むくらいなら、フェアウェイバンカーのほうがよっぽどマシなのです。
それは、ダフらないように打てるから。
クリーンにさえ打つことが出来れば、ライの状況はそれほど重要では無くなるんですね。
ところがラフの場合は、そうはいきません。
フライヤーのかかり方、
草のからみ方、
これらの影響により、縦の距離が狂ってくるからです。
上級者になればなるほど、左右のブレよりも前後のバラつきを嫌がるものなんです。
フックとスライスを打ち分けられる
基本的な「持ち球」があるのは、80台のプレイヤーと同じです。
70台のプレイヤーになると、更にここからフックとスライスを自在に操れるようになってきます。
単に右曲がり、左曲がりなら、90台のアベレージゴルファーでも打つことが出来るでしょう。
しかし、曲がり幅をコントロールしながらターゲットに近づいていく球となれば、このレベルにならないと難しいでしょう。
グリーン奥ならガードバンカーのほうが良いと思える
先ほどのフェアウェイバンカーと同じく、シングルプレイヤーにとってはガードバンカーもさしてハザードとなりえません。
シングルともなれば、よっぽど特殊なバンカーでない限り、そこから色々なショットを操れるのです。
へんにグリーン奥にこぼれるほうが、よっぽど嫌かもしれません。
あとは逆目の芝のグリーンエッジとか…。
なので裏を返せば、シングルを目指すならバンカーの克服は避けては通れないということになります。
コップの水が「まだ半分残っている」と思える
そんなシングルプレイヤーでも、ボギーが続いたり、OBを打ったりすることもあります。
プロでもあるんですから、当たり前ですけどね。
そんな窮地に立たされた時に、シングルとそうでないゴルファーの違いが出たりします。
上級者になるほど「コップの水はまだ半分残っている」と思えるのです。
これは良く言われる例え話ですよね。
砂漠でコップの水が半分しかなくなったときに、
「もう半分しか残っていない」と思うのか、
「まだ半分も残っている」と思うのか。
当然後者のほうが心に余裕があり、ミスの連鎖を防ぐことができるでしょう。
とはいえ、現実にそう思うのは簡単ではありません。
それを実践でもやってのけるのが、やはりシングルの凄さと言ったところでしょうか。
まとめ
今回は、70台と80台のゴルファーの違いを思いつく限り挙げてみました。
ただしこれらは、目標として設定してもあまり意味のないものかもしれません。
自分がそのレベルになってみて「振り返ってみるとこんな感じになっている」と実感するものだからです。
今の自分には、何ができて、何ができないのか。
これを常に把握することで、客観的に己のレベルを知ることができるかもしれませんね。