ゴルフでウェッジが飛ばない3つの原因と2つの解決ドリル!

お悩み
記事内に広告が含まれています。

まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。

あなたはウェッジの飛距離に不満を感じていませんか?
そして、何かインパクトの手応えに物足りなさを感じていませんか?

今回は、初心者に多い「ウェッジが飛ばない問題」について、その原因と即効性の高い練習方法についてお話していきたいと思います!

ウェッジで適正な飛距離が出ない原因

まずはウェッジが飛ばない3大原因を私なりに考察してみました。
初心者の多くはこの中のどれかが当てはまるのではと思います。

ロフトの多いウェッジを使っている

一番単純な理由がコレ。
ロフト角の大きいウェッジを使っている可能性があります。

近年のサンドウェッジの標準ロフトは58度になりつつありますが、2000代前半くらいまではサンドウェッジと言えば56度が標準でした。

米ツアーのようなシビアなセッティングでは、56度だと対応できないシチュエーションがあります。
なのでアメリカではそれ以前から、60度のいわゆるロブウェッジも多くの選手のバッグに入っていたものです。

対して日本ではどうか?
JPGAツアーが開催されるようなコースならいざ知らず、我々フツーのアマチュアがプレーするようなコースでは、60度以上のロフト角があるロブウェッジを必要とするコースは稀です。

それでも20年前と比べて、一般のゴルフ場のセッティングが難しくなっている傾向もあります。
そんな背景から、サンドウェッジ以上ロブウェッジ未満というロフト角が必要になってきました。

そこでブレイクしたのが58度のウェッジ。

今では初心者ゴルファーでも当たり前のように58度をバッグに入れている時代。
とはいえ、58度の長所を全ての所有者が引き出せているかは別の話になります。

ましてや近年はローバウンスがブーム。
市販のプロパーモデルでも、6度や4度といった昔では信じられないくらいのローバウンスのウェッジがリリースされています。

しかしこの「多ロフト少バウンスのウェッジ」は、アマチュアゴルファーには少々手強いのです。
構造的にインパクトでボールの下をくぐりやすいため、だるま落とし状態になって思ったような飛距離が出ないことがあるのです。

もしあなたがこのようなウェッジをお使いで飛距離に悩んでいるなら、すぐにウェッジの交換をおすすめします。

基本はロフト56度。
そしてバウンスは12度〜14度くらいは欲しいところ。

さらに飛距離を求めるなら54度のサンドウェッジをおすすめいたします。

「すくい打ち」になっている

特に初心者やアベレージゴルファーの中には、インパクトでヘッドを先行させるような「すくい打ち」をしている方をよく見かけます。

最近では「フリップ」とか「キャスティング」と言われる動きですね。

ウェッジに限らずアイアンもそうなんですが、若干ハンドファーストになることでクラブが適正なインパクトを迎えることができるそうです。

まぁウェッジの場合は特殊な打ち方もするのでこれに限らないんですが、飛距離を出そうと思ったらハンドファーストのインパクトは必須です。

ウェッジでハンドファーストのインパクトができるようになれば、アイアン全体の飛距離が伸びてくるでしょう!

ボール位置が左に寄りすぎている

そしてボール位置も重要です。

ウェッジショットで出球が高く飛距離が出ない人のアドレスを見ると、けっこう左寄りにボールをセットしてアドレスしている人が多いんです。

これも「すくい打ち」になる原因のひとつ。
インパクトロフトが増えやすくなる構えなんですね。

通常のボール位置は体の真ん中にセットします。
が、もう少し飛ばしたい場合は、ボール1〜2個ほど右寄りに置いちゃってください。

こうすることでハンドファーストに打ちやすくなり、インパクトロフトが少なくなります。

でもあまりやりすぎると、シャンクやザックリの元となります。
少しだけっていうのがミソですよ!

ウェッジで適正な飛距離を出せるようになる練習方法

では、どうすればウェッジの飛距離が伸びるようになるのでしょうか?

その答えはひとつです。
しっかりロフトを立てて球を捕まえられるようになること。

そのために私がやったことのあるドリルで簡単にできるものを2つご紹介します。
この2つのドリルをやったあとに普通にショットすると、あなたのウェッジの飛距離は俄然伸びてくるでしょう!

ボールを左寄りに置いて低いフックを打つ

最初にやってほしいのが、左足つま先前のやや体の近くにボールを置いて打つ練習です。
「やや体の近くに置く」というのは、スイングプレーン上にボールを置きたいから。

ここから左に飛び出して、さらに左に曲がる低いフックボールを打つのです。

このボール位置から低いフックを打つには、インパクトからフォローにかけてロフトが立った状態でなければできません。
さらにはフェースが自然にターンしていることも不可欠になります。

このドリルをすることで、
・フォロースルーまでハンドファーストをキープすること
・適度なフェースローテーション
・スイングプレーンに沿って左へ振り抜く
これらが身に付きます。

ボールを右寄りに置いて低いフックを打つ

先ほどの感覚がある程度つかめたら、今度はその逆をやります。

ボールを右つま先前のやや体の近くにボールを置いて、これも低いフックを打つ練習です。
「やや体の近くに置く」という理由は、先ほどと同じです。

弾道は、右側に打ち出して真ん中に戻ってくればOK。
右寄りにボールを置くならば、ターゲットラインより右側に打ち出されるのが正解です。

しかしあまり右側に置きすぎるとシャンクが出やすくなるので気をつけてください。

このドリルで大事なのは、しっかりフィニッシュまで振り抜くこと。

右側にボールを置くと、どうしてもインパクトが鋭角になり刺さりやすくなります。
そのため「インパクトでぶつけて終わり」になりやすい。

それをあえてフィニッシュまで振り抜くようにすることで、シャローなインパクト軌道が身につくのです。

スティープ(鋭角)なインパクトはスピンが多く入りやすいもの。
その余計なスピンは吹き上がりの原因となり、飛距離をロスしてしまうのです。

このドリルをすることで、
・スイングプレーンに沿ったインサイドからのクラブ軌道
・インパクト前にロフトを立たせるためのシャットな手首の形
・シャローな入射角による適正なスピン量
これらが身に付きます。

まとめ

今回は「ウェッジが飛ばない」の原因と、その解消方法をご紹介してきました。

今回ご紹介した飛距離アップドリルは、ウェッジ専用のものではありません。
ショートアイアンの飛距離にお悩みの方にも、同じように効果が期待できます。

言うなれば、「ロフトの多いクラブで飛距離をロスしないためのティップス」といった感じでしょうか。

もしショートアイアンやウェッジで「インパクトでパワーが伝わっていない感じがする」と思われたら、ぜひ今回の練習方法を試してみてくださいね!