ゴルフで腰の回転のタイミングを解説!球筋ごとのコツと注意点

スイング
記事内に広告が含まれています。

まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。

よく腰を回せ回せ言うけど、「いつ、どーやって回せばええねん」と思っているゴルファーは多いようです。

これはゴルファーひとりひとりによっても違います。
さらには打とうとする球筋によっても変わってくるのです。

そんな繊細な「腰の回転」。
今回は、初心者ゴルファーにも分かりやすいように噛み砕いてまとめてみました。

上級者の方はすでに常識だと思いますので、すっ飛ばしてもらって大丈夫です^^
それでは行ってみましょう!

腰を回転させるとはどういう動き?

腰の回転のタイミングをお話する前に、そもそもゴルフスイングにおける腰の回転とはどういう動きなのか?について私なりの考えをお話させてください。

ある雑誌では、
「股関節は回転する構造にはなっていないから、腰を回すというのは間違い」
と書いてあったり、
ある動画では、
「腰だけ回すのではなくて、脚も含めた下半身を全て回転させる」
と解説していたりします。

私がゴルフを始めた頃はYouTubeやSNSなんてなかった時代だから、雑誌やテレビが情報源の中心でした。
同じ雑誌でも毎週のように違うことを言っていたので、どの記事を信用したらよいかというより、全部取り入れていたらキリがないという感じ。

そんな取捨選択が続いた中で、私が一番共感できたというか、無理なく結果が出せたのがピボットという考え方。

K233

ピボットとは腰を回転させる際に深いシワを作るように股関節を引く動作のことを言います。

これって別にゴルフだけじゃなくて、あらゆるスポーツが格闘技で取り入れられている姿勢なんですよね。

よく「骨盤を立たせる」なんて表現もしたりします。
骨盤が後傾してしまうと、力も入らないし、俊敏性も損なってしまうのです。

L233

で、私の考えをまとめると、
バックスイングでは右の股関節にピボットを作り、切り返しからフィニッシュまでは左の股関節にピボットを作ることを腰の回転だということになります。

たしかに人体学上は骨盤だけが回転する構造にはなっていないけど、この左右のピボットを組み合わせることによって、周囲の関節とうまく連携しながら骨盤が回転するように動いてくれるのです。

腰を回転させるときの注意点

この腰の回転を潤滑に行うにはコツがあります。
それは先ほどもお話した骨盤を立たせるということです。

私と同年代以上のご同胞なら「私をスキーに連れてって」の三上博史に憧れて、スキーブームに乗っかった方も少なくないでしょう。

ここでちょっと、ゲレンデでの経験を思い出してください。
自分の意思とは裏腹に、スピードが出過ぎてしまった…。
その時思わず、ブレーキを掛けようとお尻を落とすように後ろに体重をかけてしまったことはないでしょうか?

こうすると、ますますスピードが加速していき(そのように感じ)コントロールも効かなくなって、怖い思いをする…。
これがまさに骨盤が後傾している状態での挙動。

もう少しスキーが上達してくると、お尻を高くし、谷側(進行方向)へ腰を前倒しして、足の裏の母指球あたりに体重を乗せることができるようになります。

これが骨盤を立てた状態。

そうすると、あらま不思議…。
スピードを落とそうとして後傾姿勢になった時とは逆に、勇気を出して前傾姿勢にしてみたら、スピードは落とせるわ、コントロールは利くわでイイことずくしになった。

これと同じようなことが、ゴルフスイングでも起こります。
だから骨盤は立てるが正解!

そのイメージを実現するには、骨盤がボール方向へ斜め下に向き続けているようにするのです。

M233

こうすることで次のようなメリットが得られますぞ!

・軸ブレすることなくスムーズなボディーターンができる
・スパインアングルが保て伸び上がりのないスイングができる
・両股関節のピボットがしっかり作れて飛距離が伸び方向性も良くなる

特にスパインアングル(前傾角度)のキープは上級者でも難しいもの。
だから骨盤の前傾キープは、今後のあなたのゴルフ人生に大きなメリットをもたらし続けてくれるのです。

腰の回転のタイミング【ドロー編】

さあ、ここから本題の「腰の回転のタイミング」のお話に移ります。

これはあくまで私の個人的な感覚なんだけど、ストレートボールを打ちたいときは切り返しでクラブのひっくり返しと腰の回転を同時に行います。

ただしスイングのイメージは人それぞれだから、そこはあなたのスイングタイプに合わせて微調整をお願いしますよ。

このストレートボールのタイミングを基準とすると、ドローボールを打つ時はクラブのひっくり返しから一瞬待って腰の回転を始めるのです。

理屈は簡単。
球を捕まえる要素は上半身(腕振り)にあります。
球を飛ばす要素は下半身(身体の回転)にあるからです。

この両者の力関係が五分五分の場合はストレートボールという寸法ですな。

ならばドローボールを打ちたいなら、切り返しの「よーいドン」で球を捕まえる要素の腕振りをちょっとだけ早めてやればいいだけの話。

ちょっとと言わず大きく早めたなら、フックの度合いも大きくなるのは言わずもがなです。

腰の回転のタイミング【フェード編】

はい。ここまで読み進めていただいたなら、この反対のフェードの打ち方は想像できるできますよね?

その通り!
今度は、切り返しの時にクラブのひっくり返しより少しだけ早く腰の回転を始めるとフェードが打てるようになります。

このとき以下の2つのミスが起こりやすいので注意しましょう!

・身体の回転を先行しようとし過ぎて、クラブが置いてけぼりになり振り遅れやすい
・切り返しで急激に腰をターンさせようとしてめくれ上がりやすくなり、骨盤が後傾しやすい

これらのミスを防ぐためには、腰のターンを「じわっ」と始めること。
ターンを先行しようとし過ぎると、「ギュッ」と急激にやってしまいがちだから。

私はこのクセがいまだに治らずに困っております…。

まとめ

今回は腰のターンのタイミングについてのお話でした。
もちろんスイングタイプによってその基準はバラバラだけど、オーソドックスなスイングの方なら今回の記事はひとつの参考になるはず。

ドローやフェードの球筋を打ち分けるときに、スイング軌道を変えるのは高等技術。
よっぽどの練習量が確保できないのなら、なるべくシンプルに考えたほうがいいのです。

それなら他の要素は全く変えずに、腰の回転のタイミングだけ微調整するほうが簡単でしょ?

そしてこのタイミングを繰り返し研究することで、ストレートボールを打つ自分なりの基準も発見できるはず。
是非そこまで突き詰めて、自分なりの正解を見つけてくださいね!