まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。
絶好の位置からのアプローチショット。
確実に寄せたい瞬間です。
でも、でも、でもっーーー!!
こんな時に限ってやって来るのが、シャンク大佐なのです。
でも心配いりません!
シャンク大佐も裸足で逃げ出す、「絶対にペッチンが出ない打ち方」を4種類ご紹介しましょう。
最初はノーマルに近い打ち方ですが、後のほうにしたがってキワモノめいてきます。
「見栄も外聞も無いから、とにかくシャンクだけは出したくない!」
というひと以外は、服用をおススメいたしません。
また、全ての打ち方において効能を保証するものでないこともお伝えしておきます(笑)
両肘をお腹に付けたまま肩の回転だけで打つ
K199
まず最初は、両ヒジをお腹につけたまま肩の回転だけで打つというやりかた。
今回ご紹介する方法で、最もフツーに見える打ち方です。
なので実際のラウンドでも取り入れやすいでしょう。
ヒジが体から離れなければ、原則的にアドレスと同じ位置にヘッドは戻ってきます。
ということは、ネックがボールに当たってしまう心配は発生しません。
この打ち方のコツは2つ。
・手首の形をキープしてショルダーターンでストローク
・大きな振り幅にはしないて8時~4時までにとどめる
折角ヒジを体に付けていても、手首の向きや角度が変わってしまってはアドレスの位置には戻りません。
石膏で固められたかのごとく、手首の角度は終始キープして肩の回転だけでストロークしてください。
そして、いくらあちこちを固めたとしても、ストロークを大きくするとヒジがズレたり、スイング軌道が狂ったりします。
MAXの目安は8時~4時。
この振り幅で届かないなら、クラブの番手を上げて対応しましょう。
ヒールを浮かせてフェースを被せる
L199
次に紹介するのは、クラブのヒールを上げて吊るようにして構える打ち方。
この構えは、ヘッドのトゥー側だけが接地している形が正しいです。
写真でも分かるとおり、インパクトでボールはトゥー側に当たるため、ネックには当たりようがありません。
なので、物理的に絶対にシャンクの出ない打ち方なのです。
しかしこの打ち方には欠点が…。
キャリーでの飛距離がほとんど稼げないため、グリーンエッジからの限定になるということ。
なので30ヤードとか、50ヤードなんて長い距離では使えません。
この打ち方のコツは2つ。
・パターのようにグリップしてショルダーストローク
・左に飛びやすいので、やや右を向いて構える
サンドウェッジだとロフトがありすぎて左に飛びすぎる傾向があります。
なのでアプローチウェッジやピッチングウェッジのほうが簡単かもしれません。
この打ち方の利点がもうひとつ。
それはとってもダフリにくいということ。
ダフらなくてシャンクも出ない。
初心者にはまさに神アプローチとなること間違いありません!
左1本足打法
M199
このあたりから、だんだんとキワモノめいてきます。
王貞治選手よろしく、1本足打法にチャレンジしていただきます!
王選手は軸足(後ろ側の足)で立つのに対して、こちらは前側の左足で立ちます。
しかし完全に1本の足で立つ必要はありません。
そのかわり、右足は1歩後ろに引いてつま先立ちするのです。
これにより、ほぼ全体重が左足にかかります。
右足を引いてアドレスすると、右太ももの前に空間が生まれます。
この空間を作ることで、ダウンからインパクトまでの腕とクラブの通り道が確保できるのです。
シャンクを引き起こす原因のひとつに、クラブが体から離れてプレーンの外側を通ってしまうことが挙げられます。
だったら最初から、インサイドからクラブを下せるスペースを作っておくという具合ですね。
この打法のコツは2つ。
・大振りしない
・フォローはとらずにインパクトまでにしておく
言わずもがなですが、ほぼ片足で立っているのでバランスはすこぶる悪いです。
こんなんで大振りなんてしようものなら、ミスが出ないほうがおかしい。
せいぜいテイクバックは9時の位置あたりでとどめておきましょう。
そしてやってみると分かると思いますが、フォローなんてとれたもんじゃありません。
仮にこんなんでフィニッシュなんて決めたとしてもカッコ悪いだけですよね…。
ここは、「インパクトでぶつけて終わり」くらいのイメージで打ちましょう。
超クローズドスタンス
N199
最後に登場するのは、超クローズドスタンスです。
ここは思い切って45度くらい右を向いちゃってください(笑)
何でそんなに右を向く必要があるのか?
それは先ほどの「左1本足打法」と原理はいっしょ。
クローズに構えると右側にクラブを通すスペースが生まれるからですね。
この打法のコツは2つ。
・ボールは左足前にセットする
・ターゲットより左に振りぬく
ボールを左足前に置くことで、クラブを下ろす右側のスペースが大きく作れます。
これを体の真ん中にセットしてしまうと、全く意味がなくなってしまうので注意です。
そしてこの打法でも最も大事なことは、是が非でもターゲットより左に振りぬくということ。
左にさえ振っていれば、ネックはボールから遠ざかります。
インパクトでトゥー寄りに当たってポッコンになることはあっても、ネックがボールに近づくことはなくなるのです。
これを「目標に真っすぐヘッドを出そう」なんて思ったらダメ!
大ダフリする危険性が大です。
ボールを左に置くということは、ボールより手前にヘッドが接地するスペースが増えるということ。
ということは、バウンスを上手く使える人でないかぎり、ダフる可能性が高くなるということなのです。
そして何よりも、「少しでも寄せよう」なんて色気づくと、手元が出てシャンクしやすくなるのです。
あなたは今「絶対にシャンクしたくない!」これが最優先のはず。
中途半端な下心はグッと奥にしまい込んで、思いっきり左にヘッドを振りぬきましょう!
「そんなに左に振ったら左に飛んでいかないの?」
ご心配ごもっとも。
安心してください。
もちろん左にかっ飛んでいきます(笑)
でもいいんです。
この打ち方は、シャンクの要素を極力排除した究極奥義。
「シャンクさえ出なければいい」
こんなあなたが最終的にたどり着く辺境の地なのですから。
まとめ
今回は「絶対にシャンクの出ないアプローチの打ち方」と銘打って、4つの打法を紹介させていただきました。
最初の2つはまだしも、あとの2つはかなりキワモノ色が強かったですね。。。
でも「シャンクを出さない」という効果においては、とても有効なことは申し上げておきます。
最後に…。
これらを全て合体させた、「究極シャンク対策打法」も面白いかもしれません。
ヒールを上げて、パターのようにグリップして、左1本足になって、超クローズに構える。
そう、まるで侍ジャイアンツの番場蛮が最終回で投げた「ミラクルボール」のように。