ゴルフに筋トレは必要ない?簡単にゴルフ筋を鍛える方法は?

コラム
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まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。

最近、体のあちこちが痛くありませんか?
私ときたら腰はもちろん、ヒザ、足首、ヒジ、首の付け根など、節々が痛むたびに「しっかりオッサン化してるな~」と感じてしまいます。

そしてオッサン化といえば、ヘッドスピードの衰えも隠せません。
20年前と比べて、平気で3~4㎞/秒は落ちているでしょう。

「よーし!じゃあマッチョになって若い頃のパワーを取り戻すぞ~!」

いや、ちょっと待ってください。
物事はそんなに単純じゃないかもしれません。

今回は「我々一般のオヤジゴルファーに筋トレは必要か?」というテーマで主観を語らせていただきます。
私の同じ悩みをお持ちのかたは、ぜひお立ち寄りくださいませ!

ゴルフに筋トレは必要か?

早速ですが、はたしてゴルフに筋トレは必要なのでしょうか?
それは「どうゴルフに向き合っているか」で変わるでしょう。

プロゴルファーであれば、体を鍛えていない人なんていないでしょう。
ほぼ毎日のようにタフなセッティングのコースをラウンドするには、強靭な肉体は必要不可欠です。

そして彼等の仕事は「ひとつでも多くのバーディーを取る」こと。
その為には、ティーショットは1ヤードでも前に飛ばしたいはず。
なので、専門のコーチをつけながら肉体強化に励んでいるでしょう。

トップアマの中にも、積極的にトレーニングを取り入れている方も多いでしょう。
競技ゴルフの体力消耗度は、エンジョイゴルフの比ではありません。
体力が伴わないと、翌日に決勝ラウンドなんて到底無理な話です。

こういった雲の上の方々は特別として、我々のような一般人、特に「オヤジ世代のゴルファーにとって筋トレは必要か」問題。
これには賛否両論でてくると思うんです。

私の個人的な意見としては、一般オヤジゴルファーには筋トレは必要ないと思っています。

特に筋肉を肥大させるような、ボディービル的なトレーニング。
これはゴルフにとっては「百害あって一利なし」ではないかと。

筋肉を肥大させることによるデメリットを考えてみましょう。
・大きな筋肉が邪魔になり、体の可動域がせまくなる
・自慢の筋肉を使ってクラブを振りたくなり、クラブの重力や遠心力を無視してしまう
・腕も胸も太くなって、アドレスでクラブとボールの距離感が狂いだす
こんなことが考えられるのではないでしょうか。

私もここまでトレーニングした経験がないので、想像でお話してしまっているのですが…(苦笑)

どうしても筋トレがしたいという場合には、細マッチョくらいまでにしておきましょう。
それでしたらプロゴルファー同様、トレーニングによる多くのメリットを享受できるでしょう。

それより大事なのはストレッチ。

筋トレにやりすぎはあっても、ストレッチにやりすぎはありません。
隙間時間を活かして、いつでもどこでもできるのがいいですよね。

ストレッチによって体の柔軟性がアップするとこんなにもメリットがあるのです。
・体の可動域が拡がってスイングアークが大きくなる
・柔軟性の高い体はケガをしにくくなる
最高ですよね??

とはいえ、我々一般ゴルファーにも「ゴルフでこそ有効なゴルフ筋」は備わっていたほうが有利になります。

飛距離、スタミナ、弾道コントロール、などなど…。
最低限のフィジカル面が伴っていないと、できることが狭くなってしまうんですよね。

ではどうすればゴルフ筋が鍛えられるのか?
それを次の章でお話していきましょう!

オヤジのゴルフ筋はどうやって鍛える?

ゴルフ筋の鍛え方は、ズバリ「素振り」です。
トレーニング用の重いクラブを使っての素振りが、最も効率よくゴルフ筋を鍛えることができます。

私は「モメンタム」という、むか~しデビット・デュバルが宣伝していた重量クラブを振っています。
ちなみにこれは、実際にボールを打つことができます。(打たないけど)

【モメンタム写真】

現在ではあらゆる素振り用グッズが出揃っていますので、お好みのものをチョイスしてください。
個人的なおススメは、モメンタムのようにクラブヘッドが付いているもの。
ヘッドが付いていることにより、シャフト軸に対する重心距離を感じながら振れるからです。

「家にある重いものなんて、野球のバットしかないよ~」
という方もいらっしゃるでしょう。

もちろん「野球のバット」でもゴルフスイングの素振りは問題ありません。
ある意味定番ですからね!

でも野球のバットで素振りするさいには、いくつか注意点があります。
下の記事でそのあたりをお伝えしていますので、宜しければご参考にしてみてください。

 

そして、もうひとつの鍛え方は歩くこと。
なるべくカートに乗らないでラウンドするも良し、普段から30分~1時間ほど歩く習慣をつけても良いでしょう。

ゴルフうんぬんの前に、歩くことによる健康的効果は計り知れないですからね!
こちらも強くお勧めいたします。

 

我々のような一般オヤジゴルファーには、これだけで十分です。
スイングに必要な筋力は、全て重いクラブが鍛えてくれます。
ラウンドに必要なスタミナと足腰の強さは、歩くことで自然と身についてきます。

もっとも原始的で昔から言われていること。
これこそが我々のゴルフライフを明るくしてくれる近道となってくれるのですね。

さて、ここからは重いクラブで素振りするときに意識したいことをいくつかご紹介しましょう。

フルスイング

大きく全身の力を使ってフルスイングします。
最初から全力でやるとケガをしてしまう可能性がありますので、50%程度の力感でゆったりと振ることから始めてください。

段々と体が温まってくるにつれ、徐々にスイングスピードを速めていきます。
私はケガ防止のために、MAXでも90%程度にとどめています。

これにより、このような効果が望めます。
・重いクラブを引っ張ることによる体幹や全身の強化
・重いクラブをすっぽ抜けないように握ることによる握力の強化
・重いクラブを振ってもグラつかず踏んばることによる足腰の強化
・重いクラブの慣性の力でトップとフィニッシュが自然と深くなり柔軟性のアップ

決して無理をしないことを条件にするならば、イイことずくめなのが重いクラブによるフルスイング素振りなのです。

ハーフスイング

もう少し高みを目指したい方は、重いクラブでハーフスイングの素振りにチャレンジしてみてください。

ハーフスイングと言っても、アプローチのようなゆるい感じではありません。
アイアンでのコントロールショットをイメージした、割とシャープなやつです。

アイアンでのコントロールショットは、終始シャフトを立てた状態でないと難しくなります。
そのために必要な筋肉を鍛えるということですね。

具体的には、シャローイングのような左手首を掌屈させるような動きは一切入れません。
アドレスでの手首の角度をキープしたまま、9時のトップへ。
そしてその手首の角度をキープしたまま、3時のフィニッシュへ。

ここで鍛えられる筋肉としては下記になります。
・クラブが寝ないようにする為の前腕を中心としたリスト周り
・スイング中にクラブが体から外れないようにキープできる両脇周り
・これらの固定した箇所を力強く振っていくための背筋や下半身

ただしこの練習。
クラブが重いほど体への負担が大きくなります。

特に前腕やリスト周辺の筋肉や関節など。
重いクラブを力で抑え込むには、どうしても小さな筋肉に負荷が集中しやすいのですね。

なので「そこまでは…」という方にはお勧めしません。
安全第一で行きましょう!

逆スイング

最後に、これはやっておいた方がいいというやつです。
昔「片山晋呉プロ」がよくやっていましたよね、左素振り。

片山プロにいたっては、左で実打もしていたような…。(スゴイ)

特に重いクラブは大きな負担を体にかけます。
これを片方ばかりやっていると、骨の歪みが発生したり、筋肉の付き方にバラつきが出て、ボディーバランスが悪くなってきます。

これを整えるために、反対側でも振っておきましょう。

目安は50%程度の力感で、利き側に対して2割くらいの回数で良いでしょう。
それでも全くやらないよりは、その後の体のダメージ度合いが全然ちがってきます。

まとめ

今回は、「ゴルフに筋トレは必要か?」というテーマについて、特に私と同世代以上のオヤジゴルファーの皆様に向けて発信させていただきました。

結論は、筋肉を大きくするような過度な筋トレは必要ないが、最低限の「ゴルフ筋」は上達には必須ということになります。

しかし再三申し上げてきましたが、「ケガをしては何もならない」ということ。
ゴルフという素晴らしいスポーツを長く続けるために、各々の目的に合った取り組みを心掛けていただければ幸いです!