まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。
近代ゴルフは、ボディーターンという言葉が正しいという風潮があるように感じます。
もちろんそれはそれで正しいんでしょうけど、それよりももっと大事で、もっと優先的にマスターする動きがあると思っています。
それがアームローテーション。
今回は、キャリア25年の私の後悔した過去も含めて、初心者ゴルファーにとってのアームローテーションの是非についてお話させていただければと思います。
アームローテーションしないスイングとは?
ではアームローテーションしないスイングとは、どんなスイングでしょう?
リストターンを一切封印して、ボディーターンだけで打っていくスイングのことでしょうか。
フルスイングで、そんな打ち方をしているプロが思い浮かびます?
アプローチやハーフスイングのコントロールショットならともかく、フルショットでフェースが返らないことなんてありえないと思うんです。
だから私の中の結論としては、アームローテーションしないスイングは存在しないという感じです。
でも実は、私自身はゴルフを始めたころから、アームローテーションを積極的には教わってきませんでした。
それはおそらく、ボディーターンが全盛だったこともあり、「リストターンが悪」という風潮があったからだ思うんです。
しかし今となっては、「最初は腕の振り方を徹底的に教えて欲しかった」と感じるのです。
それは、けっきょく後になってアームローテーションが必要だと気付くからなんです。
なんなら、アームローテーション(手打ち)だけでスイングの8割は完成しちゃうんじゃないかな?
なんて思ったりもするんです。
というか、最初のうちに正しいリストターンを習得しておかないと、後々さまざまな点で苦労するのです。
アームローテーションしないことの弊害
では実際に、アームローテーションをしないスイングはどのような弊害があるのでしょうか?
私が思う、正しいリストターンの習得をスキップしてしまうことのデメリットを、最大公約数的に3つに絞ってお伝えしていきます。
ゴルフクラブの使い方を覚えられない
根本的にコレなんです!
腕の使い方が分からないということは、ゴルフクラブの扱い方が分からないと同義語なんです。
ゴルフはシャフト軸の延長線上に重心がありません。
そこからL字型にヘッドが飛び出していますので、このヘッドをターンさせないとまともにボールが打てないのです。
そしてこのヘッドをターンさせるというアクションは、リストターンによってなされる動きなんですよね。
だからゴルフクラブという世にも特殊な道具を使う限りは、リストターンを習得しないということは、ゴルフクラブの使い方をマスターすることを放棄したと同義語と言えるんです。
シャフトの特性を活かせない
シャフトのしなりは、リストターンが正しく出来てこそ、その恩恵を享受することができるんです。
単にしならせるだけなら、切り返しで上半身と下半身の捻転差を一瞬作ってやれば生まれます。
シャフトが本当の仕事をするのは、この後なんです。
切り返しでしなったシャフトは、インパクトゾーンで「逆しなり」を起こします。
正面から見たら、切り返しで「逆Cの字」になったシャフトが「Cの字」になるんです。
この動きこそが、シャフトの最大の仕事であり、その逆しなりの仕方がそのシャフトごとの特性になるんです。
そして「逆しなり」はリストターンの動きから生み出されます。
このことから、リストターンができないということはシャフトに仕事をさせられないと言うことにもなるんです。
格好良くないスイングになる
アームローテーションがある程度正しく出来ていないと、なんか変なスイングになるんです。
チキンウィングとはいかないまでも、妙に左ひじが抜けて見えるようになるとか。
インパクトが詰まった、素人っぽいスイングになるというか。
やっぱりどうせゴルフをやるなら、上手に見えるスイングになりたいですよね!
インパクトで右ひじが伸びて、左腕も詰まっていない大きなスイングアークっていうやつです。
こんな上級者っぽいスイングを目指すのなら、アームローテーションはきっちりマスターしておきましょう。
まとめ
今回は、初心者がアームローテーションを身につけないままゴルフが上達していくことの是非について考察してみました。
今回最もお伝えしたかったことは、ゴルフスイングではヘッドを返すという行為が不可欠ということなんです。
それは時にはアームローテーション、
時にはリストターン、
時には手打ちなんて表現されたりします。
言葉はどうであれ、このゴルフスイングの核となる動きは、なるべる早く身に着けておくことに越したことはありません。
そう、私のように後になって後悔しないようにね!