まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。
ゴルフをやっている人なら、一度は聞いたことがあるであろう言葉「下半身リード」。
あなたはこの言葉をどう理解して、どう実践していますか?
いやー、じつはこの下半身リードは諸刃の剣とも言える難しいシロモノ。
上手に使えば一気にスイングのレベルが爆上がりしますが、下手に使うとあらゆるミスにつながるのです…。
で、巷の練習場で見ていると、下半身リードを使おうとして上手く使えていない人を見かけます。
でもその気持ちすごく良く分かるんです。
だって私が下半身リードをやっと理解できたのはゴルフを始めて5年も経ってからだから。
そこで今回は、私性活では下半身がリードしすぎてミスが止まらない「私たいしょー」から見た、「あなたは下半身リードをしないほうがいいよ」と思うゴルファー像を4タイプご紹介いたします。
何かを捨てることで何かを得るという発想で、ぜひ箸休めとしてご覧くだされ。
全くの初心者
やはり物事には順序があるもの。
鉄棒で逆上がりができないのに、大車輪に挑戦するのは無理がある。
ゴルフでの順序とは、腕の振り方と下半身の使い方のこと。
私の経験上、腕の振り方を覚えずして下半身リードやボディーターンを強調するとロクな結果にならないということです。
最初は手打ちでいいんです。
いやむしろ、手打ちのほうがいいんです。
しっかり正しい手打ちを身体に覚え込ませて、「ゴルフクラブ」という世にも特殊な道具の使い方に慣れましょう。
万年スライサー
世の中のゴルファーの8割はスライサーだとか、そうじゃないとか…。
安心してください、私もバリバリのスライサーあがりです!
私が長年スライサーから脱却できなかった原因のひとつが、この下半身リードのしすぎによるものでした。
要するに、クラブが遅れて身体が開くという右曲がりへの最短ルートを突き進んでいたのです(泣)
そこで解決策として「下半身リードをやめましょう」という提案です。
スイングの仕組みを大雑把に言うならば、球を捕まえるのは上半身の役目、飛距離を出すのと球を逃がすのが下半身の役目なのです。
この解釈でいけば、上半身の活躍が50%、下半身の活躍が50%で真っ直ぐなボールが打てるということですな。
で、万年スライサーの人は下半身の活躍が勝っちゃっていることが多いです。
だから下半身の余計な動きを抑えることで、上半身とのバランスが良くなる可能性が高い。
そうなるとスライスを少なくするどころか、夢のドローボールを打てるキッカケになるかもしれませんぞ!
ダッファー
ダフリが止まらない通称ダッファーの人も、下半身リードを意識しすぎている傾向があります。
このダッファーの場合、先ほどのスライサーとはちょっと下半身リードの解釈が違っている。
スライサーは下半身を回転させすぎてミスになるのに対し、ダッファーは下半身を左右に直線的に揺さぶってミスになるのです。
テイクバックで右足に乗せた体重を、ダウンスイングで左足に直線的に移してしまうとダフリやすいです。
いわゆる「ギッタンバッコン」のスイングになるのです。
ギッタンバッコンのスイングの特徴は、右足に体重を乗せたテイクバックでは左肩が下がり、左足に体重を乗せたダウンスイングでは右肩が下がります。
インパクトゾーンではもちろん右肩が下がっているので、そりゃあダフリますよ。
それを嫌がって手元が浮けば、今度はトップも出るでしょうな。
このタイプの体重移動は少々タチが悪い。
下半身の動きが回転ではなく、直線的な揺さぶりになっているから。
そういった意味では、先ほどのスライサータイプのほうが未来は明るいと言えましょう。
だから揺さぶり体重移動をしている人は、一刻も早くやめることを強くおススメします!
まずは下半身リードを忘れて、腕の振りを主体としたスイングに戻しましょう。
その土台が出来上がって、はじめて下半身の動きへとステップアップするほうが上達の近道かもしれませんぞ!
シャンカー
高確率でシャンク(ソケット)が出てしまう、通称シャンカー。
なんだかイヤーな響きのワードですな。
このシャンクは突発的に出て、いったん出始めたら止まらなくなることから、メンタル的要素が原因だと言われいます。
もちろんその可能性はゼロではないでしょうが、じつはしっかりとした実体的要素があるのです。
その原因のひとつが右足の使い方。
下半身リードを意識してシャンクがでる人は、「右足を蹴って使う」と認識してはいないだろうか?
右足の使い方については諸説あり、話し出すと長くなるので別の記事で紹介させていただくとして、私の持論では「右足は蹴って使うのではなく粘って使う」という感覚。
百歩譲って同じ「右足を蹴る」動きだったとしても、左足に寄せていく蹴り方であればシャンクは出ないはず。
これがカカトが全部跳ね上がるように前(ボール方向)へ蹴ってしまうと、右ひざがボール方向へ出てしまう。
右ひざが前へ出てしまうと、ダウンスイングで手元の通り道をふさいでしまう。
そうなると、手元はさらにボール寄りを通るしかありません。
その結果、インパクトゾーンでのクラブヘッドはアドレス位置より前を通るため、ネック部分でボールをヒットしてしまうのです。
なのでこのタイプの人は、下半身リードをやめるだけで一気にシャンクは治ります。
方法は簡単、インパクトゾーンは右足カカトをベタ足でスイングするだけ。
フィニッシュでようやく右足裏を後方へ見せるようにする。
ねっ?治ったでしょ?
まとめ
今回は下半身リードをしないほうが良いと思われるゴルファーのタイプをご紹介しました。
下半身リードを使わないことによって、様々なミスを改善できることもあるのです。
「でも下半身リードが大切なのは間違いないんでしょ?じゃあ、いつ覚えればいいの?」
と思われた方も多いでしょう。
ここで私から下半身リードの動き方を覚えていく、時系列的な青写真をひとつ…。
【初級編】正しい腕の振り方を覚えることに集中し、その上体の動きを安定させるために踏ん張るような下半身の動きをマスターする。
【中級編】初級編で習得した腕振りに同調させるような下半身の動きをマスターする。
【上級編】積極的に下半身でパワーを生み出し更なる飛距離アップを目指すとともに、下半身のタイミングで球筋をコントロールできるようにする。
こんな感じで習得していけば、大きなトラブルにはならないでしょう。
今回お伝えした4つのタイプの方は、練習場ですぐに試せるものばかりですので是非やってみてください!