まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。
あなたはチキンウィングという言葉をご存知ですか?
直訳するとニワトリのハネですな。
これ何かっていうと、スイング中にヒジが外側を向いて腕が広がり、まるで鶏の羽のような形になることをこう例えているんですね。
カッコ悪いよね…。
いかにも初心者って感じだよね…。
実は私も、このチキンウィングがずーーーっとコンプレックスでした(汗)
でも、どーやっても直せない。
どころか、ヒジを伸ばそうとすればするほどその羽は大きく広がり、今にもバサバサと羽ばたいていきそうになる…。
そうか、逆だったのか!!
ある時革命的なひらめきが降り注いできたのです。
(いつも無駄に大袈裟ですみません)
今回は、試行錯誤のうえに発見した、私なりのチキンウィング解決法をお伝えさせていただきます。
こんな悩みなんてさっさと解決して、手羽先にして食ってやりましょ!!
チキンウィングには右の羽と左の羽がある
また訳わからんこと言い出したでしょ?。
右と左、両方の羽があるだって?
ようするに、右腕が開くのか、左腕が開くのかってこと。
右の羽が開くのは、バックスイング途中からトップに行くタイミングでバサッと。
左の羽が開くのは、インパクトからフォローに抜けるタイミングでバサバサッとなる。
巷で一般的なチキンウィングといえば、左の羽のことですよね。
ここが開いているアマチュアゴルファーはとても多い。
これ原因は単純で、インパクトのイメージを誤解しているからに過ぎないんだよね。
加えてテイクバックよりダウンスイングのほうがスピードが乗るから、形を修正しているヒマがない。
でも実は、右も左も修正する方法は一緒だったりします。
要はクラブを正しくひっくり返せるかということ。
この答え合わせは後々にして、まずは世間的に多い「ダウンスイングでチキンウィングの原因」について、考えてみようではあーりませんか。
ダウンスイングでチキンウィングになる3つの原因
ダウンでニワトリさんになってしまう原因としては、この3つでほぼほぼ間違いないでしょう。
おそらくあなたも、このどれかに当てはまるのではないでしょうか?
クラブを飛球線方向へ手で引っ張る
ほとんどの方がこのタイプだと思います。
クラブを飛球線方向、身体の左側へ手で引っ張っちゃうスイングをしている人ね。
「それの何がいけないんだ!左手リードって昔から言うだろう!」
ゴルフ歴の長い諸先輩方は、このように気を悪くされる人もいるかもしれません。
私も以前は「左手リード」を勘違いしていました。
「左手でリードするんだから、終始クラブを左手で引っ張り続けることなんだな」
こんな感覚でした。
正直いまでも言葉の正解はわかっていないけど、この解釈が間違いだということには気づいたのでヤンス。
これだと、トップまでは身体の前に腕もクラブも収まっていたのに、ダウンから腕が身体の左に外れてしまうんですよ。
そのくせクラブヘッドは重いから、左に先行するどころかますます振り遅れて右側に取り残されるという矛盾…。
こーなると、もう制御不能。
身体の枠から左に外れた左腕は、とーぜん行き場が無くなります。
行き場の無くなった左腕は、外側に開くように逃がすか、後ろ側に引くように逃がすしかないのです。
そう、まるで家庭内で居場所のない私と同様に!
これがチキンウィングになる一つ目の原因ですね。
インパクト付近で身体の回転が止まる
次に多いのがこのタイプ。
インパクトで身体の回転が止まるという打ち方です。
インパクトで身体の回転が止まりやすい人っていうのは、なんとなくだけど2つのタイプがいると思うのです。
①インパクトで「バチンッ」とハードヒットしたい人
②インパクトを凝視してとにかく球を捕まえたい人
①のタイプは俗にパンチャーとも言われるけど、これは何となく気持ちは理解できます。
例えば大きな和太鼓を横打ちするときに、「ドンッ」と叩く瞬間は身体を止めますよね。
これが叩く瞬間も身体が回転し続けていたら、やっぱり迫力のある大きな音は出せません。
でも太鼓とゴルフが決定的に違うのは叩く力を入れる方向なんです。
太鼓のバチは真横に振るけど、ゴルフクラブは真下に回転させながら振るのです。
だから本来ゴルフスイングは、身体の回転が止まったらクラブがボールに届かない。
身体の回転を止めてもインパクトまで届くってことは、悪い意味でボールを打ちに行っちゃっているという証拠でもあるんです。
こんなふうにクラブを目標方向に振っている人がインパクトで急激に身体の回転を止めたら、そりゃー慣性で腕は左側へ放り出されてしまいます。
そして②の身体を止めてまで球を捕まえようとするタイプ。
これはクールじゃないですよね…。
スイング中のゴルフボールは女性と同じ。
「別に興味ないよ」と見せかければ向こうから寄ってくるけど、「何とかして捕まえてやろう」と思えば思うほど逃げていくものなのです。
私と同年代以上のご同胞なら分かるでしょ?
〇十万円もつぎ込んだ店の娘を、結局モノにできなかったってコト…。
それと同じことが今!あなたのインパクトゾーンで起こっています。
だからインパクトの瞬間に血まなこでボールを凝視しちゃダメ。
それすると、とたんに身体が止まるから。
身体が止まれば先ほどと同様、慣性で飛び出た腕はそのままバサバサと羽ばたいていくのです。
「なんだ、そんなとこにいたの?」
これくらいボールに対してクールに接することができれば、モッテモテの捕まりまくりでっせ!!
左手首がヒンジ方向へ折れてしまう
最後にもうひとつ。
インパクトで左手首を甲側へ折るようにしてボールを捕まえようとするタイプ。
これはいわゆる「ヒンジ」といって、スイングではあまり良い動きとされていないです。
理由はフェースが開くから。
でも最初の頃って、これが理解できません。
逆だと思っちゃう。
昔の私もまさにそうで、インパクトで左手を止めて、クラブヘッドがグルッと旋回してくるのを待ってしまうの。
こうすることで球が捕まるんだと勘違いしていたんですね。
フェースを閉じたければ、逆に左手の手のひら側へ曲げなければいけないのです。
で、インパクトで左手甲がヒンジになると、その後どんどん慣性の増大した力の強い右手に押されていきます。
この後は説明いらないですよね?
そう、これまで同様にバッサバサです。
チキンウィングを直す2つのポイント
原因はなんとなく分かった。
ここからはその直し方なんだけど、とどのつまりはこの2種類しかないと私は思っています。
簡単にできるやつと、すっごい難しいやつの、2つをここでご紹介して終わりにしましょう!
インパクトゾーンで腰の回転を止めない
まずは簡単にできるほうから。
単純です、インパクトで身体の回転を止めないということ。
「それができないから、お前のくだらない記事にここまで付き合ってやってんじゃねーか!」
大変失礼いたしました、さらに詳しくご説明させていただきます。
身体の回転といっても、骨盤(下半身)の回転と、両肩のライン(上半身)の回転の2種類で構成されています。
ダウンスイングからの身体の回転は、上半身に対して下半身は45度くらい先行するのが良いと言われているとか。
これを実現させるイメージとしては、右骨盤でインパクトする感覚はいかがでしょう?
実際私も20年以上続けています。
右腰がボールに最も近づくタイミングでインパクトする。
ここまで下半身の回転が先行していれば、インパクトで回転が止まりようがないのです。
なぜなら、この時点で下半身の回転運動はほぼ終了しているから。
あとはこれを追いかけて、上半身の回転が「追いつけ追い越せ」って感じでやってくる。
インパクトの時点で回転運動のゴールまで持って行っちゃうんだから、止まりようがないでしょう?
止まるも何も、もう終わってるという感じでございます。
インパクトで腰の回転が止まる人っていうのは、これより前の段階で止まっているんですね。
だからその「止まりやすいポイント」を、一気にワープしてしまおうという作戦なのです。
このときの注意点は両肩(上半身)のライン。
ここが腰の回転と同様に開いてしまってはダメ。
実現は不可能だけど、自分の感覚としては上半身と下半身が90度の回転差があるイメージでインパクトを迎えてみましょう。
右腰は最もボールに近づくけれども、両肩のラインは飛球線と並行をキープしている感じ。
でも、この練習方法もいきなり無理すると、腰イワシますよ!
徐々に、ゆっくりとが基本でやんす。
クラブを正しくひっくり返す
次は難しいほうの紹介です。
これは私がゴルフスイングで、最も大切で最も難しいことのひとつだと思っていることなんです。
それは切り返しでクラブを正しくひっくり返すということです。
その「正しい」とは何かというと、
・ひっくり返すタイミング
・ひっくり返す手元の位置や角度
・クラブヘッドを落とす場所
こんなような要素が正しく機能しないと、良い結果になりまへん。
でもこれさえマスターすれば、さっきお話した「飛球線方向へクラブを引っ張る」、「左手首のヒンジ」といった、腕まわりの悪い動きを一掃することができるのです。
これに身体の回転を止めないドリルをプラスすれば、もうスイングの根幹はマスターしたと言えるかもしれませんぞ?
この「ひっくり返し」の部分は説明がとても長くなるので、また別の記事でご紹介できればと思っとります。
まとめ
今回は、簡単に直せそうでなかなか直せない、チキンウィングのお話でした。
初めて自分のスイングを正面からビデオ撮影した時に、ショックを受けやすいポイントがココだったりします。
技術的にもチキンウィングになるメリットは何一つありまへん。
がしかし、何よりカッコ悪い!素人っぽい!
そんな野暮なスイングとは1日も早くオサラバして、お互いスマートなオジさまでいたいもんですな。