まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。
今日も元気にバックスイング伸び上がってますか?(笑)
なんて冗談は置いておいて、今回のお題はテイクバック時の身体の浮き沈みについて。
「テイクバックで伸び上がっているよ!もっとしゃがんで!」
なんてこと、周りの上手い人から言われたことないですか?
「しゃがむったって、トップでこんなに顔が地面に近づいちゃあ、どーやってクラブおろすのよ…。」
あなたの心の声が私には聞こえます(笑)
ですよね!
タダでさえダフってばかりなのに、こんなに身体が地面に近づいたらヘッドがダフるどころかシャフトが半分埋まってもおかしくない。
でもですよ。
実際はコレが大丈夫だったりするんです。
そのカラクリを、20年以上前に「しゃがみ込みドリル」を何か月もやらされた私の経験談からお話させていただこうと思っとりやす。
ただし今回のテーマも人によって意見がマチマチ。
「こんな考えもあるんだな」程度に、鼻でもほじりながらテキトーに読み進めていただければ幸いです!
テイクバックで沈み込むメリット
何となく冒頭で答えがチラついちゃったけど、私たいしょーが出す回答としては是です。
バックスイングでは沈み込んだほうがイイ派ということです。
まぁそれでも限度はあるんだけど、そこは心配ない。
実際にやってみると自然にブレーキがかかってオーバードゥにはならないから。
やりすぎている人を見たことがないし、ほとんどの人が「やり足りない」くらいです。
じゃあ何でテイクバックで沈み込みを意識したほうがいいのか?
ここでは私が思いつく3つのメリットについてお伝えしましょう。
ギッタンバッコンスイングを防止できる
一番の効果は、やはりコレでしょう。
バックスイングで左脚荷重になってダウンスイングで右脚荷重になる、いわゆる「ギッタンバッコンスイング」の抑止です。
厳密に言うとダウンスイングでの右脚荷重は良いことなんだけど、この場合はぜんぜんベツモノっす。
私の記憶が定かなら、90年代前半あたりまでは1軸スイングが主流でした。
そして90年代後半になって、タイガーウッズが登場したあたりから2軸スイングなんて理論が普及しだしたと記憶しています。
別にどちらが良い悪いの話ではありません。
が、初心者ゴルファーが1軸スイングを誤解して習得してしまうと、ギッタンバッコンスイングになる危険性をはらんでいるんです。
なぜなら、単純にその場でコイルアップしようとすると、ほとんどの初心者ゴルファーはトップで右サイドが伸び上がりやすい。
トップで右サイドが伸びると、その反動でインパクト以降では左サイドが伸び上がり、昔のプロのような「逆C型」のフィニッシュとなりやすい。
K176
50を過ぎたオッサンがこんなフィニッシュをしたら、間違いなく腰をイワすだろう…。
スイングアークが大きくなる
昔からよく言われる「低く長いテイクバック」は、若干沈み込むイメージを持たないとできません。
L176
この低く長いテイクバックは、正面から見て正円ではなく横型楕円形のスイングアークを実現させるのだ。
これにより、インパクトゾーンがシャローになって入射角が安定するって言われています。
私が一番大事だなと思っているのが、時計でいう9時でのグリップの位置。
ここをなるべく身体から遠くに意識するように上げると、ダウンでも身体に対して遠くからクラブを下ろしやすい実感があるのです。
「あっ、いいインパクトだな!」
と感じたときは、行きも帰りも9時の位置が遠いことが多いんです。
この「身体から遠い9時」を実現させるには、特に下半身が浮ついていたらダメ。
グッとしっかり根をはるような脚使いは、ゴルファー自身からすると「沈み込む」感覚ということになります。
だからたぶん、昔の人は正しいことを言っていると思うんです。
自分も昔の人だけど…。
右脚にパワーが溜まる
さっきの話の延長だけど、沈み込むような脚使いは右脚にパワーを溜め込むためには欠かせません。
近年は、脚を回転させて更に伸ばすようなスイング理論もあるみたいです。
もちろんそれも大正解なんだろうけど、古い人間の私には右腰ピボットの感覚が馴染み深いんです。
右腰ピボットとは、テイクバック時に右股関節に深いシワを作ることにより、回転の助長とパワーの充填に一役買う動作のこと。
これをやるには下半身、特に股関節が伸び上がってはハナシにならない。
「やりすぎだろ!」と思うくらい沈み込まないと、股関節にふか~いシワなんて入ってくれないのです。
テイクバックで沈み込みを強化する練習
テイクバックの沈み込みのメリットは、ざっと考えてこの3つ。
良く考えれば他にもあるんだろうけど、3つもイイことがあるならやる価値はあるんじゃないでしょうか?
最後にバックスイングの沈み込みを強化する練習方法を、1つだけ紹介して終わりにしましょう。
しゃがみ込みドリル
M176
私が若い頃やらされたドリルがコレ。
ホントにキツいから…。
トップの形をつくったら、そこからスクワットするようにしゃがみ込みます。
これもさっきと同様に、左肩と右つま先を近づけるイメージと、右股関節のシワを深くするイメージを持ちながらやると効果アップです!
でも中年以上のゴルファーならやらないほうがいいよ。
マジで明日から会社行けなくなるから…。
アスリートゴルファーを目指す、30代までの限定ドリルです(笑)
まとめ
バックスイング時の身体の沈み込みについて、今回も好き勝手に言わせていただきました!
でも最近では、トップで右脚をピンッと伸ばしたスイングが良いって言われていたり…。
ホントのところの正解はわかりません。
まぁ、「いろいろ試してみて自分に合った方法を取り入れるのが一番」なんてのは無責任でしょうか(汗)
ただ私的には、テイクバックの伸び上がりよりもインパクトゾーンの伸び上がりのほうがヤバいって思ってます。
それを防げるなら、テイクバックでの身体の上下はそんなに神経質になんなくてもいいかもしれませんね!