おやじ流|スムーズなアームローテーションを可能にする2つのコツ

スイング
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まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。

あなたはアームローテーションの動きに悩んだことはないですか?
悩んだことがない人がいれば羨ましすぎます。
私はメチャクチャ悩みましたから…(汗)

「たかが手打ちだろ?」
と侮ることなかれ!
これが効率よくやろうとすると、なかなか難しいものなんです。

今回は、私が10年以上もかけて発見したアームローテーションをスムーズに行うためのコツを3つほどご紹介させていただきます。

あくまでいちアマチュアの意見ですが、同じ悩みを抱えている方の参考になれば幸いです!

アームローテーションは「正拳突き&掌底」の動き

アームローテーションの動きの基本は、水平素振りにあると思っています。
この「バックスイングで腕を畳んで、フォロースルーで腕を畳む」というシンプルな動きこそ、初心者のうちからマスターしておきたい腕の動きの原則なんですね。

水平素振り

なんならこの水平素振りとショルダーターンの組み合わせだけで、そこそこゴルフスイングになっちゃうんです。

水平素振りのイメージでスイング
さらにショルダーターンも加えたスイング

ここまでなら一か月程度でマスター出来ちゃいます。
始めて一か月でここまで振れればそんなに悪くないですよね?

とは言え、そんなにゴルフが甘くないのはあなたもご存じの通り。

水平素振りの動きだけでは、腕の力以上のパワーが出せません。
クラブの重力や慣性といった、クラブの性能を最大限に活かす「プラスα」が生まれないんですね。

 

そこで私は、正拳突きの動きを意識してみました。
空手は一度もやったことの無い私ですが…。

空手の正拳突き(のつもり)

正拳突きのイメージは20年以上前から言われていましたが、当時は「ボディーターン」に代表されるような「洋風な響き」をカッコイイと思っていた私。
「なんかダサい」といった不躾な理由から、一切興味を示しませんでした(汗)

しかしスイングを勉強していくうちに、この動きが最もゴルフクラブを効率的に使えるということが分かってきたんです。

その最たる要因はテコの動きを使えるから。

ご存じのように、テコを使うと小さい力で何倍もの動力を得ることが出来ます。
つまりは軽く振っても最大限のスピードを得られるということ。

テコの力を発生させるには、支点と作用点が同じ方向に動いてはいけません。
支点は静止しているか、なんなら作用点と逆の方向に動くくらいで丁度いい。

正拳突きの動きというのは、拳を突いた手と反対側の手は、逆に引くような動きになります。

バックスイングでいうと、左手は手の平を地面に向け、斜め下に押し込むようにします。
と同時に、右手は手の平を空に向け、手前に引き込むような形になるんですね。

左手は斜め下に押し込み右手は手前に引き上げるノダ

そうすると右手が支点になって、左手を下げるほどに勝手にクラブヘッドが上がっていくんです。
これがまさにテコの動き。

 

ここで大事なのが、手の形は拳ではなく掌底の形をイメージすること。

手首のココを当てるのが掌底
掌底をこうやって押し込む

掌底とは正拳突きのように拳を当てるのではなく、手の平の下部を当てる打撃術。

 

ダウンスイングではその逆になります。

右手は手の平を地面に向けながら、ボールの少し先へ斜めに押し込んでいく。
同時に、左手は手の平を空に向けるようにしながら、少々引き上げる感じになります。

ダウンスイングでも掌底の正拳突き
すると勝手にフェースがターンする

すると、アラ不思議。
バックスイングではフェースが開くようにターンして、ダウンスイングからフォローにかけてフェースが閉じる方向にターンするのです。

 

やってみると気付きますが、この一連のモーションは両腕を180度旋回させる動きになるんです。
これがまさに、正拳突きと酷似するではありませんか!

手の平を上に向けた右手が~
180度旋回しながら押し込まれる!

私はこの動きを取り入れてから、自分の力を大きく上回るパワーをクラブに伝えることができるようになったんです。

 

なぜ正拳でなく掌底なのかというと、正拳の手の形をイメージするとインパクトでコックがほどけてしまうんです、私のばあい…。
インパクトでコックがほどけるとダフリやすくなります。

その点、インパクトで掌底の形をイメージすると、コックがほどけにくくなるんです、私のばあい…。
こうすることで、最大限に手元を低く落としてもダフらずに分厚く気持ちの良いインパクトができるようになりましたとさ。

ダウンスイングのローテーションは左手を戻す

そして「テコの原理」を活かす方法として、もう一つ気付いたことがありました。
それはダウンスイングで行う2回目のローテーションでは、左手グリップは下に潜らせるように戻すという動き。

ダウンスイングでは、バックスイング以上に慣性の力が働きます。
なのでバックスイングでの右手以上に、ダウンでは左手を大げさに戻す意識で丁度良くなるんです。

 

そのためには動かし方にコツが必要です。
左手を固定して右手を上に円弧を描くように旋回させてしまうと、クラブヘッドが直線的に動きません。

右手を直線的に押し込みながら、その右手の下に潜りこませるように左手を引き上げるようにするんです。

右手が遠回りしてしまう動き
左手を右手の下に潜りこませた直線的な動き

するとクラブヘッドは直線的に、なおかつテコの原理を利用しながら最速でボールへ向かってくれるのです。

 

これは水平素振りでも同様ですね。
クラブヘッドを直線的に水平移動させようと思ったら、ローテーション時に左手は右手の下に入ります。

これを左手の高さを支点にして右手を上に旋回させてしまうと、クラブヘッドも山を描くように遠回りしてしまうんです。

クラブヘッドが直線的に動く水平素振り
クラブヘッドが遠回りしてしまう水平素振り

この動きができるようになると、フォローで左右の手首がくっつきます。
プロの連続写真でも、よくこうなっていますよね!

これを右手が遠回りするように旋回させてしまうと、フォローで両手首が離れてしまうんです。

まとめ

今回は、私たいしょーが意識している「スムーズにアームローテーションを行うためのコツ」を2つ紹介させていただきました。

慣れてくるにつれて、実は他にも意識したいポイントがいつかあります。
がしかし、アームローテーションをこれから習得していこうという段階であれば、まずはこの2つを意識してやってみてください。

小難しいことをアレコレやらなくても、この2つだけで「球を捕まえる感覚」がかなり理解できてくると思うんです。

アームローテーションの習得はゴルフスイングの習得にとって避けては通れません。
ぜひ早い段階で、今回ご紹介したリストワークをマスターしていただくことをおススメいたします!