まいど!
おやじのゴルフマガジン編集長の「たいしょー」です。
なぜかインパクトで上手くボールに当たらない…。
それを見かねた知人から、
「それ、コックがほどけているからだよ」
なんて言われた経験はないでしょうか?
「え?別にコックをほどいている意識なんてないし、なんなら丸ごとコックなんて気にしたこともないんだけど」
きっとあなたはこう思ったハズ。
そこで今回は、
✔ インパクトでコックがほどけると何故いけないのか?
✔ どうすればコックがほどけないようになるのか?
このあたりを中心にお伝えしていこうと思います。
現在コックで悩んでいる方は、ぜひお立ち寄りくださいませm(__)m
インパクトでコックがほどけると何でダメ?
そもそものお話ですが、インパクトでコックがほどけると何故ダメなのでしょうか?
ひとことで言えば、アドレス時とインパクト時で手首の角度が変わってしまうからとなります。
アドレスで作ったフェースの向きが、インパクトで手首が伸びてしまうことによりフラットになってしまうんです。
これによりクラブヘッドのトゥー側が下がった、いわゆる「トゥーダウン」の状態でインパクトしてしまうことになります。
コックがほどけることによるトゥーダウンがもたらす悪影響は主に3つです。
・トゥー側が落ちることによりダフリやすくなる
・フェースが右を向くため球が捕まりにくくなる
・手元が浮いて体から離れるためパワーが伝わらない
このように様々なミスを誘発してしまうんですね。
ここでちょっと極論。
下の写真のように目一杯手首を伸ばしてアドレスすれば、インパクトでコックがほどけることはありません。
なんたって最初からMAXにほどけた状態なんですから^^
でもこれだと何かおかしいですよね?
それは見た目だけではありません。
実際にデメリットも大きいです。
100歩譲って、ドライバーならまだ打つことが出来ると思います。
ティーアップを高めにすれば、腕とシャフトが一直線になったスイングでも当てることは可能です。
しかし直接地面から打つショット。
特にダフリ・トップの許容が狭いアイアンショットでは、まぁ上手く打つことはできません。
それはクラブを立ててくることが出来なくなるからなんです。
手首の角度が90度に近いほど、切り返しでクラブを前方にひっくり返しやすくなります。
これがいわゆる「クラブを立てる」動き。
これが腕とシャフトがほぼ一直線になり、0度に近くなると、テコの働きが使えなくなるんです。
つまりは、クラブを立ててくるのに強大な腕力が必要になってしまう…。
これではクラブの動きを最大限活かしたスイングとは言えませんね。
もちろん90度も角度をつけてしまうとやりすぎです。
ご自分のアドレスに合った、程よい角度にするのが望ましいです。
そして、そのアドレスで作った手首の角度をスイング中は終始キープするということがコックをほどかないと同義語になるんです。
インパクトでの正しいコックが身につく練習方法
インパクトで手首が伸びないようにするには、どんな練習が良いのでしょうか?
ここでは私が実際にやって効果のあった3つの練習方法をご紹介いたしましょう!
ヘッドカバーを左脇にはさんで打つ
まずは簡単にできる方法から。
左脇にヘッドカバーを挟んで打ってみましょう。
ヘッドカバーはドライバー用の大きいものだと、ちょっとやりにくいです。
ユーティリティ用あたりの小さめのものが良いでしょう。
使用クラブは、ハーフスイングのしやすいショートアイアンが適しています。
脇に挟んだヘッドカバーが落ちないように、時計でいうところの9時から3時までのハーフショットを繰り返します。
コツは、ダウンでヘッドを前倒しするようにひっくり返します。
フェースを返さないように真っすぐ出そうとすると、左脇が開いてヘッドカバーが落ちたりズレたりするでしょう。
この前倒しの動きこそが、インパクトゾーンでの手首の角度をキープするヒントとなってくれるでしょう。
ヒザ立ち打ち
お次は中級編のドリルです。
少し高めにティーアップしたボールを、ヒザ立ちで打っていきます。
使用クラブはドライバーでもアイアンでも構いません。
アイアンでは「ナイスショットしても左に飛びやすい」ということだけは覚えておきましょう。
Q1
このドリルは「クラブが寝てしまう人」に有効なドリルなのですが、「クラブをひっくり返す」感覚を養える点では今回のテーマとも共通になります。
どうしても最初は手前をダフリやすいでしょう。
これがダフらずに、ボールだけをクリーンヒットできるようになれば正しく腕をターンできている証拠です。
ボールの上に垂らしたヘッドカバーに当たらないように打つ
最後は上級編のドリルです。
これは本当に難しい(苦笑)
これはひとりでは出来ない練習方法で、誰かに手伝ってもらう必要があります。
前方からボールの上に、ヘッドカバーのシャフトを保護するニットの部分を垂らしてもらいます。
そのヘッドカバーに手元が当たらないようにフルショットするのです。
ちなみにヘッド部からシャフト部まで一体型は、使いづらいのでおススメしません^^
最初は、アドレスで構えたグリップ位置より20㎝程度上に垂らします。
これでも初めのうちはかなりのプレッシャーです。
慣れてきたら段々と低くしていき、最終的には10㎝くらいまで近づけます。
この位置で手元がヘッドカバーに当たらなければ、相当にインパクトゾーンで手元が低く近く抜けている証拠。
当然ながら、コックの角度がキープできていないと出来ない芸当なのです。
まとめ
今回は、インパクトでコックがほどけると駄目な理由。
そして、それを克服する3つのドリルをご紹介しました。
個人的な意見としては、手首の形(コックもヒンジも含めて)はなるべくアドレス時の形を変えないでスイングすることが最良だと思っています。
しかし実際にスイングすれば、クラブの重さや遠心力に負けていずれかの方向に傾く。
そのように自然に作られる手首の形が理想。
だから決して、自らコックを深めたりほどいたり必要は無いと思うのですが、皆さんは如何でしょうか?